上写真=前半のみで交代した久保建英(写真◎Getty Imges)
■2025年7月25日 親善試合(@ニッパ球)
ソシエダ 2−1 横浜FC
得点:(ソ)オスカルソン2
(横) 山崎浩介
前半はソシエダがその力をピッチで表現
日中、34度まで上昇した気温は日が落ちると、風も吹いて幾分、涼しくなった。4日前の長崎戦に0−1で敗れたソシエダの選手たちも、日本でトレーニングをこなしたこともあり、前回の試合よりは体がキレていた。
先制したのは、そのソシエダ。試合開始直後からコンビネーションからたびたび横浜FCゴールに迫っていたが、16分、教科書通りのサイド攻撃からネットを揺らす。
ピッチを横切るように右サイドから左へとボールを動かすと、バレネチェアが対峙する窪田稜を抜き去って、クロスを供給。ファーにいたオスカルソンが打点の高いヘディングでゴールを決めた。
一方の横浜FCは成績不振を理由に四方田修平監督が解任されたばかりで、この試合が後任を務める三浦文丈監督の初陣。四方田監督時代の守備組織を維持しつつ、ゴールを奪えるチームに生まれ変わるとしていたが、守備の局面で『追いかけるプレス』が多く、なかなかボールを奪えない。その結果、攻めに転じる機会も限られて、ソシエダの圧力を受ける時間が長くなった。
それでも35分にはハイプレスの流れから連続攻撃を展開し、ルキアンがシュートを放つもブロックに遭ってゴールには至らず。直後の41分には逆にソシエダがチャンスをつかむ。久保のスルーパスに反応したゴロチャテヒが中野嘉大に倒されてPKを獲得。これをオスカルソンが冷静に沈めて、2−0とした。
ソシエダは後半開始からGKウナイ・マレーロを除く、フィールドプレーヤー、10人を交代。久保も前半のみでお役御免。ジョン・カリカブルと代わってベンチに下がった。シュートにチャンスメークにと、右ウイングの位置に留まらず、中央でも攻撃によく絡んだ。シーズン開幕に向けてコンディションを上げていることがうかがえた45分だった。
横浜FCも多くの選手を交代させた後半は、ともに攻めの姿勢をピッチで示したものの、なかなかスコアは動かなかった。それでも諦めずに攻めの糸口を探った横浜FCは87分、敵陣左サイドでFKを獲得。新保海鈴が入れたボールを山崎が頭でとらえ、ネットを揺らして一矢報いた。
試合は2−1で決着、ソシエダが1勝1敗で日本ツアーを終えた。