AFCチャンピオンズリーグエリートファイナルズのために延期となっていた、明治安田J1リーグ第15節の川崎フロンターレとアルビレックス新潟の一戦が、6月25日に行われた。樹森大介監督を解任して、入江徹監督が就任した初陣だった新潟に対して、川崎Fは脇坂泰斗のFK、神田奏真のJ1初スタメン初ゴール、大関友翔のダメ押し弾で3-1で完勝した。
上写真=脇坂泰斗がFKを鮮やかに左上に決めて、川崎Fが先制!(写真◎J.LEAGUE)
■2025年6月25日 J1第15節(観衆:20,905人@U等々力)
川崎F 3-1 新潟
得点:(川)脇坂泰斗、神田奏真、大関友翔
(新)奥村 仁
新潟は新監督の初陣を飾れず
ともにしっかりとボールを運んでいくスタイルで、高温多湿の気候も相まって、プレーテンポはゆっくりの前半。12分に脇坂泰斗がFKを直接決めて、自身のJ1通算200試合出場と第2子誕生を祝うゴールで先制すると、新潟が持ち、川崎Fが持たせる色合いが強くなっていく。
新潟も30分に左からの堀米悠斗のミドルパスから小野裕二がボレーシュートを放ったが、惜しくも左ポストへ。すると、試合の流れを大きく決めるゴールが川崎Fのほうに生まれた。
またもFKからだった。左から山本悠樹がファーに送り、ジェジエウがヘッドで中へ、最後は神田奏真がヘッドで押し込んで、J1初スタメンで初ゴールを決めて、35分にリードを2点に広げた。
新潟は66分に3人を交代させてゴールを目指し、72分に奥村仁が意表を突く鋭いシュートを左から放ったが、右ポストへ。その後もボールを動かしながら前進するスタイルでゴールを目指すものの、川崎Fのバランスの良い守備網に絡め取られた。
川崎Fは慌てずに新潟に攻めさせておいて要所を締める試合巧者ぶりを発揮し、アディショナルタイム1分に大関友翔が左ポストに当てながら決めて、リードを3点に広げた。新潟は90+5分、GK田代琉我のロングキックで抜け出した奥村仁がゴール左に蹴り込んでなんとか一矢報いたことが救いだった。
このまま3-1で終えた川崎Fは2試合ぶりの勝利となり、順位を5位にまで上げた。監督交代に踏み切った新潟は、一度は失った「つながる」スタイルを取り戻しかけてはいるものの、決定機は数えるほどだった。