上写真＝鹿島は前半終了間際に舩橋佑が決めて同点！（写真◎J.LEAGUE）
■2025年5月11日 J1第16節（観衆：59,574人＠国立競技場）
鹿島 2-1 川崎F
得点：（鹿）舩橋 佑、田川亨介
（川）佐々木旭
川崎Fは疲れを隠せず…
鹿島アントラーズが国立競技場に迎えたのは、鬼木達監督が昨年まで率いて数々のタイトルをもたらした川崎フロンターレ。その川崎FはACLEで準優勝を果たしたあとの最初のゲームで、その勇姿の「お披露目」にもなる試合だった。
試合は早々に動いた。7分、山本悠樹が蹴った右CKをニアで佐々木旭がヘッドでゴールに送り込んだ。あっけない先制ゴールのあとも、川崎Fの一方的なペースになった。
10分には伊藤達哉が右サイドから持ち込んで中央のマルシーニョへ、シュートはGK早川友基にかき出される。16分には高い位置で奪った大関友翔がシュートを放ったが枠をとらえられない。26分に右を崩してさ語は伊藤が狙ったが、またも早川のセーブにあう。38分にカウンターで伊藤のドリブルから中央のエリソンがミドルシュートで狙ったが、GK正面に。
鹿島は鈴木優磨が左サイドから中央でプレーするようになってから、少しずつ反撃。そして45＋1分に同点に追いつく。左から安西幸輝がファーへ飛ばし、GK山口瑠伊が飛び出すものの触れず、鈴木が折り返したところに舩橋佑が浮き球で相手をかわして蹴り込み、劣勢だった前半のうちに追いついてみせた。
この同点ゴールで得た勢いが、さらに増したのが65分だ。右サイドで鈴木が送ったスペースへのパスに反応したのが、足を痛めたレオ・セアラに代わって入ったばかりの田川亨介。走り抜けてそのまま左足でゴール左に送り込み、逆転に成功した。
ACLEで中2日の3連戦をこなした疲れが残るのか、川崎Fは後半は足が止まって鹿島の攻撃を受けるばかり。76分には山田新、神田奏真、家長昭博を一気に投入して流れを変えようとするが、一度鹿島に握られたペースはなかなか取り戻せない。90＋1分に山田が狙ったボレーシュートもバーに阻まれて万事休す。
鹿島はまるで時間を追うごとに元気が増すように見え、最後の最後まで集中力とパワーを失わずに、2-1で逃げ切った。これで6連勝として、堂々の首位キープだ。