上写真＝西村拓真が25分にヘッドで決めて、アシストの相馬勇紀と歓喜の抱擁！（写真◎J.LEAGUE）
■2025年3月15日 J1第6節（観衆10,152人／＠Gスタ）
町田 1-0 新潟
得点：（町）西村拓真
相馬の突破と西村の決定力
ホーム初勝利か、今季初勝利か。FC町田ゼルビアとアルビレックス新潟はともに「勝利」に大きな意味を持つゲームを迎えた。
今季未勝利の新潟はこれまでの4バックではなく、キックオフから3バックで臨んだ。だが、慣れない戦いで細部に緩みは隠せずに、いつものスムーズなボールの動きが消えた。同じシステムを採用している町田は、新潟の停滞を尻目に余裕を持ってビルドアップ、主導権を握った。
先にスコアを動かしたのも町田。25分、左から相馬勇紀が1対1の勝負で縦に抜けてクロス、中央で西村拓真がヘッドで押し込んで、先制に成功した。相馬が抜き去ったのが新潟の3バックの右に入ったジェイソン・ゲリアで、新潟が3バックで確保しようとした優位性を個で壊した格好だ。
新潟は最初の45分で3バックをあきらめ、後半開始から矢村健を投入していつもの4バックに戻すと活性化。普段通りの戦い方に戻すことで整理された。
開始直後に放った秋山裕紀の左足の強烈なシュートで後半の幕を開き、新井泰貴のミドルスルーパスから矢村がループ気味に狙うなど、ボランチが攻撃に絡む回数が増えてようやくイーブンの戦いに持ち直した。しかしその後は、ゴールに勢いよく迫るシーンはほとんどなし。小見洋太、奥村仁、橋本健人、高木善朗を投入したものの、前半の重い試合運びを好転させるまでには至らなかった。いまだ勝利に見放されたままで、苦しんでいる。
町田もチャンスが多かったわけではないものの、強みの相馬、オ・セフン、西村に様々な形でボールを送り込んで押し込んだ。新潟とは対象的に、こちらはいつも通りの戦いを貫き通して最後まで落ち着いて試合を運んだ。これで今季ホーム3試合目にしてようやく初勝利を手にして、3連勝と上向きだ。