明治安田J1リーグ第5節が8日、各地で開催され、三協F柏では首位・柏レイソルと4位・鹿島アントラーズが対戦。レオ・セオラのハットトリックもあり、鹿島が3−1で勝利したが、試合後、2トップを組む鈴木優磨はパートナーを称賛し、チームの成長への手応えを口にした。

上写真=ゴールを決めたレオ・セアラを祝福する鈴木優磨(右/写真◎J.LEAGUE)

もっともっと良いチームになっていける

 鈴木優磨は今季新加入で、前線で2トップを相棒を称賛した。ハットトリックを決めたレオ・セオラのことだ。

 1点目は、鈴木のポストワークとスルーパスで左サイドを攻略。最後は安西幸輝のクロスをヘッドでレオ・セオラが叩き込んだ。

「(レオ・セオラの)特徴もしっかり掴めてきた。前よりもやりやすさを感じていますし、守備ででもすごい献身的なので。それに彼の点を取る能力は素晴らしいので、僕自身も刺激になります」

 鈴木はレオ・セアラへの称賛を惜しまなかった。

「(先制点の場面は)駆け引きとかの問題ではないです。サッカーをしている人ならわかりますけど、あそこから止まった状態で、頭に当てて、あの威力はちょっと、日本人じゃ無理なんですよ、はっきり言って。あの首(の太さ)を見てみてください」

 取材後のミックスゾーン、隣で取材を受けるレオ・セオラを見ながら、そう言って称えた。

 実際、開幕当初よりも、2トップの関係性は深まっていると移る。互いの距離感がよく、チャンスメークし合うようなプレーも増えている。それに守備の呼吸も合ってきた。柏のビルドアップを封じるために、鹿島はトレーニングからしっかり準備してきたが、この2トップが果たした役割は大きい。

 首位・柏に快勝した鹿島はこれで4連勝。暫定ながら首位に立った。鈴木は「(チームはまだ)全く完成されてない。今はやっぱりどっちかと言ったら守備をやっていますけど、攻撃の部分も練習をやっていますし、練習でやってる部分と試合とでうまく使っていきながら、ちょっとずつ成長していかないといけないと思います。ちょっとずつは良くなっている部分もあるので」とチーム状況を説明し、「イチから全部ができるわけじゃないので、こうちょっとずつちょっとずつ足していければ、もっともっと良いチームになっていけるんじゃないかなと思いますね」と手応えも口にした。

 まだまだ発展途上にして、首位。現在の順位について聞かれると、「あんまり意味ないですね」と鈴木はひと言。しかし、その言葉からはチームがさらに成長していくという自信が感じられた。