上写真=76分に綱島悠斗がこの日、2点目となる逆転ゴールを決めてこの充実の表情!(写真◎J.LEAGUE)
■2024年10月19日 J1第34節(@味スタ/観衆27,886人)
東京V 2-1 浦和
得点:(東)綱島悠斗2
(浦)渡邊凌磨
右足とヘッドで2ゴール!
7分に山田剛綺がダイビングヘッド。10分にも山田が至近距離からシュート。ともに左からの折り返しに合わせた東京ヴェルディのビッグチャンスは、ゴールバーとマリウス・ホイブラーテンのカバーリングに阻まれた。
それでもなお、東京Vは攻め続けた。3-4-2-1の布陣でボールに角度をつけながらリズミカルに循環させていくスタイルが浦和レッズの混乱を誘い、たまらず浦和は大久保智明の早期投入を準備していた。
その矢先だった。ホイブラーテンの鋭い縦パスはこぼれたもののこれを松尾佑介がプレスしてまたルーズボールに。これを拾った渡邊凌磨がそのまま持ち出すと、左足のミドルシュートをゴール左に確実に届けた。3連敗中ですべて完封されていたチームにとって、4試合ぶりのゴールだ。
これで一度、浦和は交代を取りやめたが、それでも東京Vに押し込まれると、39分には大久保を改めて投入している。リードした上でハーフタイムまで交代を待てなかったほど、変化を必要としていた。
東京Vも後半開始から変化を施した。山見大登を送り込んで機動力を高めてきた。前半同様に押し込む展開から、ようやく同点としたのは59分だ。
右サイドのFKを素早く蹴って右前に走った谷口栄斗が中央へ、ホイブラーテンがかき出すが、こぼれ球を綱島悠斗がダイレクトでゴール右に突き刺した。
東京Vが染野唯月を、浦和がブライアン・リンセンとチアゴ・サンタナを投入してともに攻撃をパワーアップさせたところで、次のゴールも東京Vに生まれた。しかも、またしても綱島だ。76分、山見の蹴ったCKを中央でジャンプ、ヘッドでたたいてゴールに送り込んだ。
城福浩監督は、後半から投入した山見を88分に下げてDF稲見哲行を投入するなど、徹底したリスク管理でこの1点のリードを守りきって、3試合ぶりの勝利をしぶとく手に入れた。浦和はこれで4連敗。久々にゴールは生まれたものの、決定機すら少なく攻撃の改善が見られないままだった。