FC町田ゼルビアGK谷晃生が、ビッグマッチでの悔しい敗戦を振り返った。9月28日の明治安田J1リーグ第32節・サンフレッチェ広島との首位攻防戦は0-2で6試合ぶりの黒星。首位との差が広がり、2位から3位に後退したが、優勝争いに生き残るべく、前を向くことの重要性を強調した。

上写真=前半の2失点で敗れた町田。谷は細かい課題を指摘した(写真◎石倉利英)

■2024年9月28日 J1リーグ第32節(@Eピース:観衆26,655人)
広島 2-0 町田
 得点:(広)ゴンサロ・パシエンシア、加藤陸次樹

「試合の入りが、少しふわっとしていた」

 前節までの31試合でリーグ最少の22失点だった町田が、この日は3分と23分に失点して前半で0-2とされた。「立ち上がりの失点で自分たちのリズムを失ってしまった部分がある」と振り返った谷は、「(失点)ゼロでいく時間を長くすればするほどチャンスが来ると思っていた。これまで自分たちがやってきたものが、どこか欠けていたり、少しの集中力で後手を踏んでしまったのかなと思う」と続けた。

 2失点はいずれも、町田の左サイドからのセンタリングを決められたもの。「まずやるべきことは、最後にボールが入ったときに誰が寄せるのか、どこまで寄せるのか。どれだけ自由にやらせないのか」と指摘した守護神は、「失点しているので、そこだけ見たら、そう言えるけど、その前の試合の入りが、少しふわっとしていた部分もある。そのあたりが、今日はおろそかだったのかなと思う」と認めた。

 首位・広島との勝ち点差を3に広げられた上に、ヴィッセル神戸に抜かれて3位に後退した。敗戦の影響を「次の試合になってみて、という感じだと思う」とした谷は、「ずるずると落ちていってしまうのか、奮起して勝って、優勝戦線に残っていくのか。まだ勝ち点3差なので、上にいるチームにプレッシャーをかけ続けるのか。自分たち次第」と強調し、川崎フロンターレと対戦する10月5日の次節へ気持ちを切り替えていた。

取材・写真◎石倉利英