サンフレッチェ広島MF中野就斗が9月28日の明治安田J1リーグ第32節・FC町田ゼルビア戦で2アシストを記録し、勝利に貢献した。1点目は左足、2点目は右足でのセンタリングで2得点を演出。終盤は最終ラインに下がって貢献し、試合後は結果だけでなく、内容にも確かな手応えをつかんでいた。
上写真=3分の先制点に続いて23分の2点目もアシストし、両手を広げて喜ぶ中野。重要な首位攻防戦でハイパフォーマンスを披露した(写真◎J.LEAGUE)
■2024年9月28日 J1リーグ第32節(@Eピース:観衆26,655人)
広島 2-0 町田
得点:(広)ゴンサロ・パシエンシア、加藤陸次樹
「タイトルを取るために90分間、アグレッシブに」
右サイドで先発した中野は立ち上がりの3分、タッチライン際でパスを受けると、相手の寄せの甘さを突いて左足でセンタリング。走り込んだFWゴンサロ・パシエンシアが右足で蹴り込み、先制点をアシストした。
23分にも右サイドでパスを受けると、今後は縦への突破で相手を振り切って右足で中央へ。今度はFW加藤陸次樹が左足で合わせ、2点目もアシストした。
どちらのセンタリングも「誰かに合わせたというよりは、スペースに入ってきてほしいという意味を込めて、あそこに出した」という。どちらもニアサイドを狙ったプレーで貢献し、「決められる選手が多いので、得点につながってよかった」と振り返った。
前半に攻撃で結果を出し、63分の選手交代に伴って3バックの右サイドに移った後も、空中戦の強さと粘り強い対応で町田に主導権を渡さず。会心の内容で首位攻防戦を制したチームの戦いを「90分間、広島らしさを出せたことが結果につながったと思う」と胸を張った。
広島は町田との勝ち点差を3に広げて首位をキープ。中盤と最終ライン、右サイドの2つのポジションで輝きを放つプロ2年目の24歳は「タイトルを取るために90分間、アグレッシブに戦う。1試合1試合、全力で戦っていきたい」と決意を新たにしていた。
取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE