9月27日、鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が練習後のオンライン取材に応じた。チームは25日の天皇杯準々決勝ヴィッセル神戸戦に敗れ、敗退となった。次は28日にレモンガススタジアム平塚でのJ1リーグ第32節湘南ベルマーレ戦を戦う。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なうランコ・ポポヴィッチ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「本当の意味でプレーを楽しみながら戦うこと」

 ルヴァンカップに続き、天皇杯の優勝の可能性も潰えた。9月25日に敵地で神戸と準々決勝を戦い、0-3のスコアで敗戦。今大会はベスト8の成績に終わった。そのため、今季で唯一可能性が残るのはリーグタイトルのみ。鹿島は残りの8試合で首位広島との勝ち点「9」差を逆転するためにも、まずは28日の湘南戦で勝ち点3をつかみ取りたいところだ。

「まず、インテンシティーの部分、相手のストロングの部分でもしっかりと上回っていくことを、当たり前のように見せていかなければいけません。戦う姿勢、ディシプリン、オーガナイズ、そういったところはベースであり、当たり前のようにどの試合も見せなければいけませんし、インテンシティーもそうです。相手もハードワークしてくるチームですけれど、我々もそういった相手の得意な部分、強みにしている部分を当たり前に出していかなければいけないと思っています」

 試合前日の27日にオンライン取材に応じたランコ・ポポヴィッチ監督は、そのように湘南戦を見据える。リーグ戦では8月11日の第26節磐田戦から5試合未勝利と苦しんでおり、さらにアウェーでは6月30日の第21節神戸戦から4連敗中と不調だが、次の湘南戦で悪い流れを断ち切りたい。

「我々の良さを出していくためには、自分たちを信じて戦い切ることが大切だと、選手たちとも再確認しました。萎縮して、縮こまって、消極的に戦うのではなくて、躍動感を持って、本当の意味でプレーを楽しみながら戦うことが大切だという話もしてきました。悪いときに疑心暗鬼になる必要はまったくないと思っています」

 ポポヴィッチ監督率いる鹿島が、再び頂点を目指して敵地での湘南との一戦に臨む。