FC東京の松木玖生が13日の新潟戦を最後にチームを離脱し、海外移籍のための準備に入ることになった。ラストゲームの試合後、メディアの取材に応じた松木は「これからは自分との戦い」と強い決意を持って新たなスタートを切ると誓った。

上写真=試合後にファン・サポーターに挨拶し、さらなるを活躍を誓った松木玖生(写真◎Getty Images)

移籍先はサウサンプトンが有力。決まり次第、正式発表

 松木玖生のFC東京ラストゲームだった。この新潟戦を最後に海外移籍に向けた準備に入り、チームを離れることが発表されたからだ。

 チームは遠藤渓太と野澤零温のゴールで2−0の勝利を飾ったが、ベンチスタートの松木は61分にディエゴ・オリヴェイラに代わって登場。自陣右サイドで白井康介のパスを受けると、相手を背負ってためを作り、再び白井にパスを通してビルドアップに関わり、同い年の野澤零のゴールにつなげた。

「今日、同年代の零温がJ1初ゴール決めてくれて、あいつが頑張っていたのを身近で見て知ってますし、そういった同期の活躍を見て、海外に行けることを誇らしく思いますし、今日の試合、試合を始まる前に(小泉)慶くんが『玖生のために』っていうふうに全員に言ってくれて、今日の試合に勝つことができたんで、自分も気持ちよく海外に行けるかなというふうに思います」

 青森山田高を卒業した2022年からFC東京でプレー。ルーキーながら定位置をつかみ、約2年半にわたってチームの主軸を担ってきた。今季はキャプテンを務め、文字通りけん引車となった。

「FC東京じゃないと自分は試合に出られてなかったと思いますし、それはアルベル前監督だったり、それは今のピーター監督もそうですけど、自分を開幕からスタメンで使ってくれたこともそうですし、ピーターに関してはキャプテンを任命してもらったこと、自分がこのサッカーキャリアの中ですごく良い経験ができたと思います。この経験は必ず次に生きると思うんで、しっかりと自分も地に足つけてやっていきたいというふうに思います」

 初めての海外移籍。まだ21歳だが、本人的には「若くはない」。ここからはより「自分との戦い」になると話す。

 気になる移籍先については現時点で未発表。ただ、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへの移籍が決定的との報道もあり、新シーズンはトルコ1部のギョズテペにレンタル期限することが有力視されている。FC東京は決まり次第、改めて発表するとしている。

 試合後にはファン・サポーターに挨拶し、チームメイトから胴上げされた松木。「FC東京出身で一番活躍した選手と言われるような活躍をしたい」とさらなる飛躍を誓った。