上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なうランコ・ポポヴィッチ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
札幌を警戒。「死に物狂いで戦ってくる」
好調だった5月から一転して、6月は苦しい戦いが続いた。1日の横浜FM戦に勝利してからは、新潟戦、浦和戦、G大阪戦と3試合連続で引き分けに終わり、30日の神戸戦ではアウェーで敗れている。首位の町田とは、勝ち点5差。さらに、7月4日には佐野海舟と垣田裕暉の移籍が発表されるなど、正念場を迎えている。そんななか、今節はホームで札幌(6日)との一戦に臨む。
「(対戦相手の)札幌は数年、同じ監督のもとで戦っていて、長い時間を共有できている選手が多い。チーム力は間違いなく高いですし、個の能力も持ち合わせているチームだと思っています。だからこそ、我々があの試合(前回対戦)で勝てたのは、自分たちのできることを100パーセント出し切ったからなので、この試合でも同じように、自分たちのやるべきことをぶらさずに、その日に出せる最大値を出していくことが欠かせません」
試合前日の5日にオンライン取材に応じたランコ・ポポヴィッチ監督は、そのように札幌戦を見据える。前節は鈴木優磨が出場停止で不在となり、今節からは佐野と垣田を欠いて戦うことを余儀なくされるが、チームの力を示して勝ち点3を獲得したいところだ。
「相手は今、順位表では下にいますし、ここのところ勝ち星も付いていませんが、そういったチームは必ず、順位表の上にいるチームに対して死に物狂いで戦ってくる。(順位が上の)相手に勝って勢いをつけたい、流れを変えたいと強く思っているはずです。なので、彼らはカップ戦の決勝のつもりで戦ってくるでしょうし、我々は彼らに対してそういった意識の部分、メンタルの部分で絶対に負けてはいけないと思っています」
ポポヴィッチ監督率いる鹿島が、5試合ぶりの勝利を目指して6日の札幌戦に挑む。