6月29日、鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が練習後のオンライン取材に応じた。チームはJ1リーグ前節のガンバ大阪戦でも引き分け、3試合続けて勝ち点1の獲得にとどまった。次は30日にノエビアスタジアム神戸での第21節ヴィッセル神戸戦を戦う。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なうランコ・ポポヴィッチ監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「優磨がいるときと、いないときでは、誰が見ても違いはある」

 リーグ前半戦を2位で折り返した鹿島は、後半戦の初戦となった6月26日の第20節G大阪戦でも勝ち切れず、3試合連続での引き分けの結果に終わった。4月の第10節G大阪戦から負けてはいないものの、直近3試合はいずれも勝ち点1しか挙げることができず、勝ち点2差で追う首位の町田にもあと一歩届かない状況だ。そんななか、今節は30日に前年王者である神戸とのアウェーゲームを戦う。

「(鹿島の選手)全員がコレクティブに、チームのために戦う。自分の力を出すことが、自分にも跳ね返ってくることは選手にも常に話していることです。チームのために戦いながら選手自身の個(の力)をしっかりと見せて、輝いていく。それを明日(30日)の試合ではより多く見せてほしいと思っています」

 試合前日の29日にオンライン取材に応じたランコ・ポポヴィッチ監督は、そのように神戸戦を見据える。ここまでチームをけん引してきた鈴木優磨が累積警告により出場停止となる一戦だが、チームの力を結集させて4試合ぶりの勝ち点3獲得を狙う。

「優磨がいるときと、いないときでは、誰が見ても違いはあると思っています。ただ、我々は逆にそれを非常にいい機会だととらえて臨んでいくことが、すごく大切です。今まで、チームで積み上げてきたことをしっかりと見せるチャンスだととらえていますし、この試合でまた一歩前進していく、成長していく。そういう試合にしたいと思っています」

 ポポヴィッチ監督率いる鹿島が、神戸の地でディフェンディングチャンピオンに挑む。