上写真＝激しいバトルが繰り広げられた一戦。新潟は強度の高い町田に堂々と対抗した（写真◎J.LEAGUE）
■2024年6月1日 J1リーグ第17節（＠Gスタ／観衆10,411人）
町田 1-3 新潟
得点:（町）藤尾翔太
（新）小見洋太、藤原奏哉、オウンゴール
藤原奏哉とオウンゴールで加点
パスで前進するアルビレックス新潟、相手守備の薄いエリアに大きく素早く展開していくFC町田ゼルビア。持ち味を出しながらにらみ合いの続いた序盤を経て、一気に試合が動いたのが24分だ。
右サイドでボールを持った小見洋太が主役。一気にドリブルで抜け出すと、相手に当たったこぼれ球がまた自らの前に転がってきて、そのままスピードアップ。寄せてきたDFの前に出て右足でゴール右上に突き刺した。今季初ゴールは、フィジカル自慢の町田のお株を奪うような一発だった。
だが、さすがは首位チーム。町田は鮮やかなロングカウンターで3分後に同点に追いついてみせる。新潟のCKのこぼれ球から鈴木準弥が左へ展開すると、3対1の数的優位に。平河悠がグイグイと持ち運んで中央へ届けると、フリーになっていた藤尾翔太が難なくプッシュした。
ここから一歩前に出たのは新潟だ。45分、左サイドで相手の縦パスを早川史哉がインターセプト、拾った谷口海斗が左前に送り、長倉幹樹が一度縦へ運んでから戻すと、谷口がダイレクトシュート。DFに当たって右に流れたところに藤原奏哉が入っていて、きっちりと右足で流し込んだ。
この1点を町田が追いかける後半に入ったが、新潟がセットプレーから追加点を取ったのが大きい。52分、左サイドで得たFKを秋山裕紀がニアポストへ向かうように送ると、オウンゴールを誘ってこれで3点目。新潟が2点のリードを手にしたこの瞬間、残り時間の方向性は決まった。町田が攻めて、新潟が守る。
町田はエリキ、望月ヘンリー海輝、荒木駿太を59分に同時投入、73分にもミッチェル・デュークを送り込んで、パワーで押し込んでいく。だが、新潟も堅実に中央を締めてゴールを割らせない。珍しく町田に疲れも見えて、攻撃にていねいさを欠き、スコアは動かずにこのまま新潟が3-1で勝利を収めた。新潟はこれで連勝をストップ。町田は得失点差でかろうじて首位を守った。