カタール・ドーハで行われた「AFC U23アジアカップ」に出場し、優勝メンバーとなった松木玖生、荒木遼太郎、野澤大志ブランドンが所属するFC東京のトレーニングに参加した。イラクとの決勝戦で相手と接触し、脳震盪と診断された荒木はランニングするのみだったが、松木、野澤はしっかりメニューを消化。トレーニング後に松木が取材に応じた。

上写真=U23代表から戻り、FC東京の練習に参加した松木玖生(写真◎F.C.TOKYO)

チーム状況をもう一段階上げるようにしたい

トレーニングを終えた松木の表情は、充実感に満ちていた。

「チームの雰囲気もすごくいいですし、今、連勝できてきているんで、この状態をキープしたまま、またさらに自分たちが帰ってきて、チーム状況ももう一段階上げるようにしていきたい」

 主軸である松木らが4月中旬から約1ヶ月間、不在となるため、戦力低下が心配されていたが、チームはリーグ戦で3勝1分け1敗を勝ち越し、勝ち点10を積み上げた。順位も4位まで上昇。目下、3連勝中で、次戦の柏戦に勝てばさらなる上位進出も狙える。
 
「今は誰が出ても、結果を残せるようなチームになってきていますし、自分もキャプテンとして、このチームをさらに上位に持っていくために仕事をしないといけないと思う。今、勝てているんで、この勢いのまま自分たちもさらに波に乗りたい」

 週末の柏戦はボランチの小泉慶が累積で出場停止となるが、誰が出ても戦えるのが強いチームであり、上位争いできるチーム。そのことを改めて証明する機会になる。

 前節の札幌戦の控え組とともにメニューに取り組んだ松木は「すごく活気もありましたし、いい練習ができた。やっぱりチーム内のそういう競争がこういう状況の良さを支えている」と、チーム状態の良さを実感していた。

 U23アジアカップ優勝について「自分にとってもサッカー人生で強く記憶に残る経験ができた」という松木は、J1でも「優勝を狙える位置にいる」と話し、「次、勝つことでさらにチーム状態がよくなっていく」と強調。 

 代表で圧倒的な強さや勝利への意欲を見せた男は、今週末から青赤のキャプテンとして、その能力を存分に示すことになる。

はつらつとした動きを見せる松木玖生(写真◎F.C.TOKYO)