明治安田J1リーグは第7節を迎え、4月7日には首位のFC町田ゼルビアが川崎フロンターレと対戦した。町田は前節に初黒星を喫したが、この日は前半のうちに先制。後半にGK谷晃生が退場したものの、1点を守り抜いて首位をキープした。川崎Fは早くも4敗目。

上写真=藤尾翔太(右)が貴重なゴールを決めて、町田が首位を堅持した(写真◎J.LEAGUE)

■2024年4月7日 J1リーグ第7節(@U等々力/観衆22,008人)
川崎F 0-1 町田
得点:(町)藤尾翔太

谷晃生が退場も強度緩まず

 ていねいかつ大胆なビルドアップで押し込む川崎フロンターレ、そのパスを引っ掛けて素早くオープンスペースに送り込むFC町田ゼルビア。いわば対極のスタイルを携えての激突だ。しかも、順位が上なのは町田の方。昇格直後からそのスタイルをJ1で披露して勝ち点を重ね、首位に立っている。川崎Fは浮き沈みのあるシーズン序盤を過ごしてきて、13位。

 時間が経つにつれて、順位をそのまま反映するように町田が優位に立っていく。裏に早く送り込んでは相手のラインを下げるスタイルが効いて、川崎Fを押し込んでいく。そこで相手ボールになっても出足の鋭いプレスで引っ掛けていく。鋭いクロスとセットプレーでチャンスを作っていく。

 川崎Fはそれを技術ではがしていきたいのだが、技術的なミスとコンビネーションのズレが続いて、自滅に近い形で攻めきれない。アンカーに入ったゼ・ヒカルドが今季初出場初先発、左ウイングの山内日向汰も初先発と、メンバーを変更した影響もあったかもしれない。

 そんな町田のいいところがすべて詰まっていたのが、35分の先制ゴールのシーンだろう。

 自陣でチャン・ミンギュが左の林幸多郎へとつないで、ボランチの仙頭啓矢がスペースで受けて裏のスペースへワンタッチパス、内側から走った藤本一輝が抜け出して、ここでもワンタッチでセンタリング、中央で待っていた藤尾翔太が押し込んだ。素早く空いたスペースへ手数をかけず、しかし確実に的確にボールを送って相手を背走させ、ゴールを陥れる。

 逆襲を狙う川崎Fが後半開始から瀬古樹と遠野大弥を投入すれば、50分に町田は藤尾が決めたゴールは直前のオフサイドで取り消され、エリソンとオ・セフンと両チームのストライカーにイエローカードが出るなど、出入りの激しい展開になっていく。

 それを決定づけたのが、71分のシーン。川崎Fが瀬川祐輔のパスに小林悠が抜け出すと、GK谷晃生が飛び出して交錯し倒された。これで谷が一発退場。町田はすかさず昌子源と奥山政幸も投入して5バックに切り替えた。

 人数が多くなった川崎Fがまずは同点を目指して押し込むのはもちろんだが、町田も完全に引きこもったわけではない。プレスの強度はそのままに、前線に藤尾、その周辺に平河悠と荒木駿太を配置してカウンターの牙を研いでいたことで、リードを保っていった。

 そして、最後までゴールは許さずにタイムアップ。町田が苦しい展開をしのぎ、1-0のまま試合を締めて5勝目を挙げて、首位をがっちり守った。