浦和レッズがアジア・チャンピオンとして臨んだクラブワールドカップ。12月22日の3位決定戦でエジプトのアル・アハリと対戦し、2-4で敗れた。この試合で引退となるホセ・カンテは1ゴールを決めたものの、退任が決まっているマチェイ・スコルジャ監督の最後を飾ることはできなかった。

上写真=54分にアレクサンダー・ショルツがPKを決めて浦和が同点に追いついたが…(写真◎Getty Images)

■2023年12月22日 クラブワールドカップ3位決定戦(@ジェッダ=サウジアラビア/観衆10,290人)
浦和レッズ 2-4 アル・アハリ(エジプト)
得点:(浦)ホセ・カンテ、アレクサンダー・ショルツ
   (ア)ヤセル・イブラヒム、パーシー・タウ、オウンゴール、アリ・マールル

2点差を追いついたが突き放される

 ともに今大会ラストマッチ。浦和にとってはマチェイ・スコルジャ監督が最後の指揮を執り、FWホセ・カンテはこの試合を最後に引退を迎える。だからこそ、勝ちたかった。

 負傷から復帰したキャプテンの酒井宏樹を先発させた浦和は、その意欲を序盤から出して、積極的に攻めに出た。アル・アハリも同じで、開始早々からオープンな攻め合いが展開された。

 試合の流れを最初に決定づけたのは、19分だろう。アル・アハリが先制したのだ。

 左CKを短くつないで中央へと運び、モハメド・ハニーのブレ球ショットはGK西川周作がはじき返したものの、こぼれ球をヤセル・イブラヒムが蹴り込んで、アル・アハリが先手を取った。

 浦和にとって痛恨だったのは、6分後にまたも失点したことだろう。しかも、自陣でのビルドアップの場面で伊藤敦樹が相手のプレスの餌食になってペナルティーエリア手前で引っ掛けられ、こぼれ球をそのままパーシー・タウに蹴り込まれた。

 2点のビハインドを負って、浦和が中盤の並びに変化を加え、右から安居海渡、小泉佳穂、関根貴大としてから活性化すると、反撃が実ったのが43分だ。小泉が右に大きく振って、酒井がヘッドで中へ。一度はクリアされたが、こぼれ球をカンテが左足のダイレクトボレーでたたいて、ゴール左へと送り込んだ。

 1-2で折り返した後半は、開始からブライアン・リンセンと中島翔哉を投入した。中盤で右から小泉、中島、リンセンと並べて、安居をボランチへ。するとすぐにビッグチャンスが巡ってくる。ハイプレスを仕掛けて相手のミスを誘い、小泉が拾ってホセ・カンテから伊藤につないで中央を破り、左のリンセンにラストパス。しかしシュートは左に切れて、ビッグチャンスをフイにしてしまう。

 しかし、50分にはリンセンのヘディングシュートが相手の手に当たり、VARチェックから主審がオンフィールドレビュー。その結果、PKを獲得した。これを54分にアレクサンダー・ショルツがゴールど真ん中に落ち着いて決めて、浦和がついに同点に追いついた。

 ところが60分に、浦和のクリアのこぼれ球をアリ・マールルがシュート、小泉が目の前に立ってコースを消したが、足に当たってコースが変わり、そのままゴールイン。名手・西川は反応して右手で触ったものの、かき出せなかった。不運なゴールでまたもリードを許す展開に。

 72分には左からのクロスに荻原拓也が相手を抱え込んで倒してしまい、PKを献上。しかし、マールルのキックを西川が右に跳んでストップ。するとさらに反撃の色を濃くして、87分には左CKから中央でシャルクが押し込もうとするが、GKエルシェナウィの左手にぎりぎりでかき出された。最後は、90+8分にゴール左からFKを直接マールルに蹴り込まれ、2-4でタイムアップを迎えた。

 浦和の世界への挑戦は、こうして4位に終わった。