12月5日、Jリーグアウォーズが開催され、2023シーズンに活躍したJ1リーグの選手たちを表彰した。今年は各カテゴリーごとに分散開催され、トップカテゴリーであるJ1の表彰がこの日行われた(J2は7日、J3は8日に開催)。注目の最優秀選手賞(MVP)は、初優勝を果たしたヴィッセル神戸の原動力であり、得点王にも輝いたFW大迫勇也が受賞した。

上写真=MVPと得点王を受賞した神戸の大迫勇也。文句なしの活躍だった(写真◎J .LEAGUE)

得点王は大迫勇也とA・ロペスが分け合う

 最優秀選手賞(MVP)は、神戸の大迫勇也が受賞した。2023シーズンはリーグ戦全試合に34試合に出場。22ゴールを刻み、初優勝に大きく貢献。半端ない活躍を披露した。大迫勇也は横浜FMのアンデルソン・ロペスとともに得点王のタイトルも手にしている。

「これからも点を取ることでヴィッセル神戸を助けていきたい」と得点王を受賞した際にコメントしたのに続き、大迫はMVP受賞時には以下の通り、熱い思いを語った。

「ヴィッセル神戸のJ1初優勝、素晴らしい歴史に関わることができ、本当に嬉しく思います。34試合、1試合たりとも簡単な試合はありませんでした。毎日毎日、努力を続けて、最後の最後まで刺激ある毎日を送れました。Jリーグで対戦したほか17チームの皆さん、ありがとうございました。今日、これでJリーグ優勝、最優秀選手賞、そして得点王と取ることができ、素直にうれしいです。引き続き、努力を続け、また来年もこの賞を取れるように頑張りたいなと思います。そして最後に家族、あまり一緒にいる時間がなかったですけど、サッカーだけの集中させてくれて本当に感謝しています、ありがとう」

 なお、ベストイレブンは下記の通り、優勝した神戸から4名、浦和から最多の4人を選出。浦和はリーグ戦で4位だったものの、GKと2CBが選ばれるなど、堅守が強い印象を残した。また、ヤングプレーヤー賞はパリ五輪世代のMFで新潟でプレーする三戸舜介が受賞している。

サプライズで登場した家族へ、感謝の思いを語った大迫(写真◎J.LEAGUE )

各賞の受賞者一覧

■最優秀選手賞
FW 大迫 勇也 (ヴィッセル神戸/初受賞)

■ベストイレブン
GK 西川 周作(浦和レッズ/6回目)
DF アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ/初受賞)
DF マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ/初受賞)
DF 毎熊 晟矢(セレッソ大阪/初受賞)
DF 酒井 高徳(ヴィッセル神戸/初受賞)
MF 伊藤 敦樹(浦和レッズ/初受賞)
MF 脇坂 泰斗(川崎フロンターレ/3回目)
MF 山口 蛍(ヴィッセル神戸/3回目)
FW アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス/初受賞)
FW 大迫 勇也(ヴィッセル神戸/2回目)
FW 武藤 嘉紀(ヴィッセル神戸/2回目)

■得点王
FW アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス/初受賞・22得点)
FW 大迫 勇也(ヴィッセル神戸/初受賞・22得点)

■最優秀ゴール賞
MF 渡邊 凌磨(FC東京)
/第8節2023年4月15日(土) vs C大阪

■ベストヤングプレーヤー
MF 三戸 舜介(アルビレックス新潟)

■優勝監督賞
吉田 孝行(ヴィッセル神戸/初受賞)

■優秀監督賞
長谷部 茂利(アビスパ福岡/初受賞)

■フェアプレー高円宮杯
セレッソ大阪(2回目)

■フェアプレー賞
セレッソ大阪、アルビレックス新潟、横浜F・マリノス
※反則ポイントが少ない順

■フェアプレー個人賞
GK 西川 周作(浦和レッズ/3回目)
GK 前川 黛也(ヴィッセル神戸/初受賞)
GK 大迫 敬介(サンフレッチェ広島/初受賞)

■最優秀主審賞
中村 太(初受賞)

■最優秀副審賞
野村 修(初受賞)

■功労選手賞
赤嶺 真吾、上里 一将、大谷 秀和、駒野 友一、田中 隼磨、鄭 大世、富田 晋伍、中村 俊輔、橋本 英郎、藤本 淳吾、槙野 智章、水本 裕貴、本山 雅志

■功労審判員賞
越智 新次、蒲澤 淳一、佐藤 隆治、野田 祐樹

■功労賞
今年度該当なし

22得点をスコアし、得点王を受賞した横浜FMのアンデルソン・ロペスと神戸の大迫勇也(写真◎J .LEAGUE)

ベストヤングプレーヤーに輝いた三戸舜介(写真◎J .LEAGUE)

最優秀ゴール賞を受賞したFC東京の渡邊凌磨(写真◎J .LEAGUE)

優秀監督賞を受賞した福岡の長谷部茂利監督(右)とプレゼンターを務めた日本代表の森保一監督(写真◎J .LEAGUE)

功労選手賞と功労審判員賞の受賞者(写真◎J .LEAGUE)