12月9日に柏レイソルと天皇杯決勝を戦う川崎フロンターレ。J1最終節ではサガン鳥栖とのアウェーゲームに1-0で勝利を収め、8位でリーグを終えた、この勝利が天皇杯優勝へのステップになると、キャプテンの橘田健人は自信を持っている。
上写真=キャプテンとしてJ1を駆け抜けた。天皇杯決勝で勝ってカップを掲げる(写真◎J.LEAGUE)
「チームとしてはまた一つ強くなれた」
橘田健人がキャプテンとして初めてのシーズンを駆け抜けた。最終節でサガン鳥栖に1-0で勝って、一安心の表情を浮かべた。これで公式戦10戦負けなし、8勝2分けと好調だ。
「やっぱり簡単に失点しなくなりましたし、崩れなくもなりました。簡単に負けないチームになってきたな、というのは自分たちも感じています」
自信の裏付けになるのは、直近の3試合がすべてクリーンシートであること。
「今日の試合でも、前の選手も後ろの選手も全員がハードワークしていましたし、そういうことが自然につながっていくのかなって。うまくいかなかった時期も含めて、そこの部分は本当にチームとして成長したと思います」
J1では最後に順位を上げたとはいえ、8位。2020年、21年に圧倒的な優勝を記録してきたチームとしては物足りない。ただ、橘田が復調してきたシーズン終盤に、チームが右肩上がりに内容と結果を残してきたことは、無関係ではないだろう。
「思ったような結果、順位ではなかったですけど、1年間を通してうまくいかなかったこともありながら、チームとしてはまた一つ強くなれたのかなと感じています」
だからこそ、「次の試合」が特別な意味を持つ。
「そのことが良かったんだと思えるようにするためにも、天皇杯では絶対優勝したい」
昨季、ノンタイトルに終わっただけに、しがみついてでもカップを手にしたい。それができて初めて、「チームが強くなれた」ことを本当に証明できる。
今季からキャプテンを務める。12月9日、柏レイソルに勝てば、カップを掲げるのはこの人の役目だ。イメージはできているだろうか。
「はい、できています。練習しておきます!」