10月19日、鹿島アントラーズの植田直通が練習後のオンライン取材に応じた。J1リーグ前節はアビスパ福岡とスコアレスドローに終わり、2試合連続で白星から見放されている。次は21日に東京・国立競技場でのJ1リーグ第30節ヴィッセル神戸戦に臨む。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう植田直通(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「あの試合があったからこそ、今までこうやって戦ってこられた」

 舞台は整った。日本サッカーの聖地とも呼べる東京・国立競技場で臨む首位神戸との一戦。前節時点で勝ち点差「11」の神戸を残り5試合で逆転するのは至難の業ともいえるかもしれないが、それを実現させるべく、まずは今季2度目となる国立競技場での試合で白星奪取を狙う。

「(神戸は)すべての起点がサコくん(大迫勇也)だと思うし、かなりロングボールを多用してくるとも思うので、そこは自分が行くところは行きます。周りを使いながら、チーム全体としてうまく守っていければいいです」

 19日にオンライン取材に応じた植田直通は、そのように神戸の印象を話す。元鹿島の大迫らを封じ、国立競技場で再び鹿島の強さを誇示したいところだ。

「自分たちにとって、この試合は絶対に落とせない。自分たちが優勝へ近づくためにも、必ず勝ち点3を取らなければいけません。シーズン前半戦では大敗を喫し、そのときの気持ちを全員が忘れていない。あの試合があったからこそ、今までこうやって戦ってこられたと自分も思っているので、今度は自分たちの力を示して、勝利を手に入れられれば、自分たちが今までやってきたことは間違いじゃなかったと思えるでしょう。チーム全員でしっかり戦っていきたいです」

 鹿島の最終ラインを支える背番号「55」が、並々ならぬ決意を胸に国立決戦に挑む。