セルティックジャパンツアーの初戦、横浜F・マリノス戦が19日、日産スタジアムで行われた。セルティック所属の5人の日本人のうち、この日は前田大然、旗手怜央、岩田智輝、小林友希が先発。古橋亨梧は途中出場となったが、試合はプレシーズン中のセルティックではなく、J1で優勝争いを続ける横浜FMが制した。

上写真=J1王者がスコットランド王者を下した(写真◎Getty Images)

前半だけで前田がハットトリック!

 セルティックと横浜F・マリノスの親善試合は、多くのゴールが生まれることになった。まず前半の主役になったのが、古巣との対戦で躍動した前田だ。

 3トップの中央で先発すると、6分、21分、42分と3度ネットを揺らし、前半だけハットトリックを達成。裏に抜けるスピード、クロスをしっかりとらえる技術、守備でもボールホルダーへの素早いアプローチなど、その持ち味を発揮してみせた。元横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督がプレミアリーグのトットナムの監督に就任し、その後釜として迎えられたブレンダン・ロジャーズ新監督に対しても、大きなアピールになったことだろう。

 一方、ホームの横浜FMもしっかりゴールを重ねていった。先制したのも横浜FMで、4分に放ったA・ロペスのシュートを、セルティックのGKハートがキャッチできずにハンブル。こぼれたところを再びプッシュしてネットを揺らしている。23分には左サイドからのクロスをラインの裏に飛び出した水沼が蹴り込み、後半に入り66分には、セルティックのCBスタルフェルトのミスを逃さず、A・ロペスがゴールを奪った。

 カウンターを仕掛ける際にセルティックの攻撃陣は同じ絵を描けており、切れ味鋭いプレーを見せたが、ビルドアップではノッキングする場面も見られた。来日後1日しか練習できていない状況ではそれも当然か。68分に古橋が途中出場し、前線の活性化に努めたものの、昨季の得点王からゴールは生まれなかった。

前半だけでハットトリックを達成した前田大然(写真◎Getty Images)

 ボールへのアプローチやパス出しで左インサイドハーフの旗手は抜群の存在感を示し、右サイドバックの岩田もゴールに絡むなど自らの仕事をまっとうしたが、セルティックがチームとして完成するのは、もう少し先になりそうだ。終盤は移動の疲れもあったか、足が止まり、シーズン中であり上位争いを続ける横浜FMの攻撃を受け続けることになる。

 特に輝いたのが、横浜FMの宮市だ。後半開始から出場し、66分に決まった實藤の逆転ゴールで勢いに乗るチームを持ち前のスピードでさらに加速させていった。試合終了間際にはカウンターのフィニッシュ役として2ゴールをスコア(85分、88分)。前半の前田のインパクトに匹敵する強い印象を残した。

 アディショナルタイムにターンブルが目の覚めるようなミドルを決めてセルティックが1点を返したが、試合は6−4で横浜FMが勝利。合計10ゴールを生んだ親善試合は、やや大味な展開となったが、横浜FMのマスカット監督、セルティックのロジャーズ監督ともにコンディションに大きな違いがあることを前提としながらも、試合後にはゴールへのアプローチや意欲についてはそろって手応えを口にしていた。