日本時間29日の26時30分(30日午前2時30分)、浦和レッズはサウジアラビアのリヤドで行われるAFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦に臨む(第2戦は5月6日@埼玉)。相手のアルヒラルは前回王者であり、今年2月のクラブ・ワールドカップで2位になった強豪だが、前日会見に臨んだマチェイ・スコルジャ監督、酒井宏樹キャプテンはタイトル獲得に向けて強く思いを口にした。

上写真=前日会見に出席したマチェイ・スコルジャ監督と酒井宏樹(写真◎AFC)

1試合目でしっかりゴールを決めたい

 敵地に乗り込んだ浦和の選手たちは決戦に向けて準備を整えている。前日会見に臨んだマチェイ・スコルジャ監督は「浦和レッズというチーム、選手たち、そして私にとって非常に大事な仕事が待っている。長く準備をしてきたので結果を出せると思いますし、180分間の試合でそれを目指せると思います。180分の試合であることも忘れてはいけない」と語り、ホーム・アンド・アウェーで決勝が行われることを踏まえて戦うことを強調した。

 浦和は過去に2度、ACLで優勝しているが、ともに第1戦を今回と同じようにアウェーで戦い、2007年はセパハンとそして2017年は同じアルヒラルに1−1で引き分け、ホームの第2戦でそれぞれ2−0、1−0と勝利してカップを掲げることに成功している。

 決勝の2試合で勝敗が決まると考えれば、第1戦はいわば『前半』だ。勝利を手にすることに越したことはないが、前述の通り、引き分けという結果でも優勝に近づくことはできる。最も避けたいのは大敗することだろう。ただ、指揮官は消極的な策はとらず、「少しでもいい結果を残したいと思っていますし、そのためにはしっかり戦いたい。守備的な狙いは持たず、この1試合目でしっかりとゴールを決めたい。戦術的な規律を守ることがキーポイントになると思います」と語っている。

 今回の試合は6万人の大観衆の中で行われることが予想されており、完全アウェーの難しい試合になることは間違いない。会見に出席したキャプテンの酒井宏樹は「6万人を超えるサポーターは私たちにとって脅威ですし、非常にタフな試合が予想されます。ただ、その状況で試合ができることを選手たちには幸せに思ってほしいし、その中で勇気あるプレーをできた者が、次の大きなステージに進めると思う。僕自身も楽しみですし、チームの完成度を楽しみにしています」と話し、しっかり第2戦につなげたいと話した。

 4月9日の名古屋戦で負傷し、離脱していた酒井は、ケガの回復が気になるところだが、「順調に回復していますし、どの程度回復したかは、明日の試合をやってみてという感じでしょうか。でも、強い覚悟を持ってここに来ましたし、準決勝の後にも述べたように、僕にとっては非常に大きな大会です。必ず結果を勝ち取りたいので、明日はそういった強い気持ちも見せられればと思っています」と、タイトル奪取へ意欲を示した。

 浦和は、3度目のアジア王者となれるか。まずは完全敵地で迎える第1戦に全力を注ぐーー。

【試合配信情報】
『AFCチャンピオンズリーグ決勝』
・浦和レッズ vs アル・ヒラル(サウジアラビア)
■決勝 第1戦
・日時:4月29日(土・祝)26時30分キックオフ(26時10分〜配信開始)
・会場:キング・ファハド国際スタジアム/サウジアラビア
・解説:佐藤寿人
・実況:野村明弘
・配信:DAZNにて独占ライブ配信
■決勝 第2戦
・日時:5月6日(土)18時キックオフ(17時30分〜配信開始)
・会場:埼玉スタジアム2○○2/埼玉
・解説:佐藤寿人&槙野智章
・実況:野村明弘
・配信:DAZNにて独占ライブ配信