川崎フロンターレは「Mind-1ニッポン」を合言葉に、2011年の東日本大震災の被害に対して被災地への復興支援活動を行ってきた。その一環で川崎Fのマスコット「カブレラ」と、岩手県陸前高田市のゆめ大使「たかたのゆめちゃん」が2022年4月23日に結婚、そしてついに愛の結晶が誕生したのだ。

上写真=生まれたばかりのメーカブー(手前)をカブレラ(中央)とゆめちゃん(右)が見守る。ふろん太(左)も大喜び(写真◎J.LEAGUE)

陸前高田市とさらなる絆の象徴に

 4月23日のJ1第9節、浦和レッズ戦で、試合の前後に川崎フロンターレが開催したのが「陸前高田ランド春」。岩手県陸前高田市のグルメが屋台に並んだり、餅まきが行われたりと盛り上がったが、一番の歓声が上がったのが「愛の結晶」の登場だ。

 東日本大震災の被害に対して、川崎Fが復興支援活動を行い、陸前高田市とともに歩んできた歴史がある。その象徴として、川崎Fのマスコット「カブレラ」と、岩手県陸前高田市のゆめ大使「たかたのゆめちゃん」の間で、2021年10月2日に「恋愛発覚」、2022年4月23日に「結婚」が明らかにされ、ついに愛の結晶の誕生がこの日、発表されたのだ。

 ゴスペル隊が厳かに歌う中、ドローンが運んできた球体の中に入っていた「愛の結晶」を取り上げた陸前高田市の佐々木拓市長が、命名する。

「たかたのゆめちゃんの【メ】、カブレラの【カブ】をとって【メーカブー!】」

「陸前高田の特産の一つでもある【めかぶ】のように愛される存在になってほしいという願いも込めて【メーカブー】と名付けよう!」

 震災から4年後の2015年には陸前高田市と「高田フロンターレスマイルシップ」という友好協定を締結し、16年には「高田スマイルフェス」も開催。この日は半年ぶりとなる「陸前高田ランド春」のイベントで盛り上げた。「メーカブー」の誕生で、陸前高田市と川崎Fの絆はさらに深まるはず。