2023シーズンのJ1第4節が各地が開催された。ノエビアスタジアムでは開幕3連勝中の首位・ヴィッセル神戸と浦和レッズが対戦。前半、伊藤敦樹のゴールで先制した浦和がそのまま押し切り、1−0で勝利を飾った。

上写真=伊藤敦樹のゴールで浦和が1−0で神戸を下し、連勝を飾った(写真◎J .LEAGUE)

■2023年3月11日 J1第4節(@ノエビア/観衆21,223人)
 神戸 0−1 浦和
 得点:(浦)伊藤敦樹

神戸のプレスを空転させた浦和

 連敗スタートで前節、今季初勝利を挙げた浦和が、J1で唯一の開幕3連勝を果たしていた首位・神戸を止めた。むろん、アップセットというわけではない。むしろ、その持ち味を発揮したと言える。

 浦和はロングボールを交えた攻撃で、神戸のプレスを空転させ、試合のペースを握っていく。先制点も、そのロングボールが効いた。ホイブラーテンの正確な左足のロングキックを大久保が前線で収めて落とす。そこに走り込んだ伊藤がボレー。3人の狙いが見事に融合し、ゴールを生み出した。

 1点を追うことになった神戸は後半に入ると、さらに強度を上げてプレッシャーをかけ、ボール奪取から浦和ゴールに迫っていた。55分過ぎからは連続してCKのチャンスを得たが、ネットを揺らすことはできず。浦和にとっては厳しい時間帯となったが、ここを凌いだことで65分過ぎから今度は逆の立場になる。連続CKの機会を得ると、69分の左CKの場面でホイブラーデンがヘッド。ポスト直撃のシュートを放ち、ゴールに迫った。

 その後は互いにメンバーを替え、神戸はシステムを4−3−3から4−4−2に変更して同点を目指し、浦和は球際や競り合いでタフに戦ってゴールを許さなかった。アディショナルタイムに訪れた武藤の折り返しに詰めた泉のシュートも守護神・西川がストップ。試合は結局、1−0で決着した。

 開幕から唯一、3連勝を果たし、首位に立っていた神戸は今季初黒星。一方、開幕2連敗でリーグをスタートさせていた浦和は前節に続く勝利で2連勝を飾った。

・神戸メンバー:GK前川黛也、DF酒井高徳、山川哲史、本多勇喜、初瀬亮、MF山口蛍、大﨑玲央(77分:泉柊椰)、齊藤未月、FW武藤嘉紀、大迫勇也、汰木康也(67分:佐々木大樹)

・浦和メンバー:GK西川周作、DF酒井宏樹、アレクサンダー・ショルツ、マリウス・ホイブラーテン、明本考浩、MF伊藤敦樹、岩尾憲、ダヴィド・モーベルグ(61分:関根貴大)、小泉佳穂(80分:荻原拓也)、大久保智明(80分:安居海渡)、FW興梠慎三(73分:ブライン・リンセン)