3月2日、鹿島アントラーズの知念慶が練習後のオンライン取材に応じた。J1リーグ開幕戦では京都サンガF.C.を破って白星スタートを切ったものの、カシマスタジアムでの第2節川崎フロンターレ戦では逆転負けを喫した。次は4日にアウェーでの第3節横浜FC戦に臨む。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう知念慶(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「あの敗戦を糧にして、前に進んでいかないといけない」

 開幕2連勝とはならなかったが、ホーム開幕戦となった2月25日の第2節川崎F戦で知念慶は古巣を相手に2試合連続ゴールを決めた。かつて柳沢敦や興梠慎三らが背負った、鹿島のストライカーを象徴する13番を託され、早くもクラブからの期待に数字で応えている。「人生で一番悔しい」と話した前節の悔しさを、さらなる活躍への糧にする。

「前節、悔しい敗戦をしたので、チームとしてはやはりあの敗戦を糧にして、前に進んでいかないといけない。その意味で、次の試合(横浜FC戦)はすごく重要になってきます。次、しっかりと勝って、前回の敗戦を自分たちの力に変えていきたいと思っています」

 3月2日に知念がオンライン取材でそう答えたように、4日の第3節横浜FC戦は、鹿島にとっても、知念にとっても重要な一戦だ。開幕戦(京都戦)と同様に、アウェーの地で再び勝利を挙げるために、みたび背番号13にゴールの期待が高まる。シーズン開幕から3試合連続で得点を挙げれば、知念の前に13番を背負った荒木遼太郎(2021シーズンに記録)以来となるクラブ史上5人目の記録を打ち立てることになる。

「その“連続ゴール”の記録よりも、チームが勝つためにゴールを決められたらいいです。前節は勝ち切れなかったのがすごく悔しかったけれど、個人的には開幕からいいスタートを切れているので、次は自分のゴールでチームを勝利に導けるようにしたい」

 深紅のシャツをまとった点取り屋が、自身のゴールで鹿島を勝利に導く。