1月22日、鹿島アントラーズの植田直通が練習後のオンライン取材に応じた。チームは17日にキャンプ地の宮崎県宮崎市に入り、18日から岩政大樹監督のもと、ひなた宮崎県総合運動公園ひなた陸上競技場でのトレーニングを開始。この日はキャンプ6日目を迎えた。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう植田直通(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「リスクを負う部分も増やしていければ」

 宮崎でのトレーニングキャンプは6日目を迎えた。1月21日には徳島とのトレーニングマッチ(45分×2本、30分×1本の計3本)を実施し、1本目(45分)は2-0、2本目(45分)は1-2、3本目(30分)は0-4のスコアで終えた。

「昨日の練習試合でも、やっぱり鹿島っていうチームは誰が出ても勝たなければいけないし、どの試合でも勝たなければいけない。そこにこだわっていかなければいけません。本来のポジションとは違うポジションをやる選手がいたり、難しい部分はあったと思うけれど、試合になればもう何も関係ない。鹿島であり続けるためにも勝たなければいけないと、練習試合の一つでも僕はそう思うので、チームとしてこのキャンプから勝ち癖をつけていかなければと思っています」

 22日のオンライン取材に対応した植田直通は、そのように前日のトレーニングマッチを振り返った。常に勝利を求める“背番号55”は、タイトル獲得へハイリスクも厭わない考えだ。

「僕自身も、やはりチームとしても、前線からボールを取りにいく姿勢を見せたい。そのなかで、前線から(ボールを奪いに)行けば、後ろは同数で守ることにもなってきます。センターバックが(相手FWと)2対2の状況になってカバーする選手がいないなかでも、目の前の選手を抑えられるような技術が必要になる。そのぐらい、(リスクを負って)やっていかなければタイトルは近づいてこないと思うので、そういう強さが求められるなかで、リスクを負う部分も増やしていければと思います」

 栄光をつかみ取るため、“世界”を経験して鹿島に帰還したセンターバックが、若きチームを支えていく。