浦和レッズが9月17日の明治安田生命J1リーグ第30節で戦うのが、湘南ベルマーレとのアウェーゲーム。川崎フロンターレも屈した「鬼門」で、中2日での戦いと条件は厳しいが、気持ちよく勝ってルヴァンカップ準決勝へとつなげたい。

上写真=リカルド・ロドリゲス監督は湘南戦は「難しいアウェーゲーム」と慎重だ(写真◎スクリーンショット)

「ルヴァンカップでも高いレベルで」

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が引き合いに出したのが、リーグ2連覇中の王者。

「難しいアウェーゲームになると思います。川崎フロンターレもそこで負けています」

 浦和の次の対戦相手は湘南ベルマーレだ。「生き残るための生存本能があり、プラスアルファが出る状況」と、現在14位でサバイバルレースに臨んでいる相手の本気度を強く警戒する。

「非常にハードワークして、しっかり走るという意味ではセレッソに似ていて、いい印象のチームです。しっかりとトレーニングされたチームとの戦いになる」

 そんな表現もしている。湘南は川崎F戦では最後まで足を止めないアグレッシブさで上回って、最後の最後に決勝点を挙げた。振り返れば、セレッソ大阪も川崎Fとのルヴァンカップ準々決勝を勝ち抜いたが、第2戦ではアディショナルタイムに同点弾を決めてアウェーゴールで上回っている。最後までパワーをかけ続ける戦いぶりは、川崎Fというフィルターを通してみても、確かにC大阪と湘南とで似ているかもしれない。

 そのC大阪に浦和は前節、0-1で敗れている。「セレッソがスペースを空けない守備をしてきたので、相手の守備が機能したとも言えます」とリカルド・ロドリゲス監督の分析は冷静だ。逆に言えば、C大阪に似た湘南の守備を機能させないことが必要になる。

 新型コロナウイルス感染症で陽性となった選手も戻ってきていて、激しいポジション争いでチーム力をもう一度上げていく時期。ただ、リカルド・ロドリゲス監督は「私も感染したのでわかるのですが、復帰したあとに体がうまく動かなかったり連動していないことを感じるんです」と実体験から、復帰してきた選手の起用については慎重な姿勢も見せる。

 それでも、コンパクトでハードな湘南に対して「イメージはあります」と攻略の青写真を描いている。「持ったときにテンポよく動かすこと」とヒントを明かしたが、迷いなくボールにアタックに来る相手の意図を外し続けていく狙いだろうか。

「さまざまな状況の中で選手を組み合わせ、高いレベルで編成して、そのあとのルヴァンカップでも高いレベルで戦いたい」と目論む。だからこそ、中2日で迎えるこの難しいゲームに勝っておきたい。