8月9日、鹿島アントラーズの岩政大樹監督が練習後のオンライン取材に応じた。チームは6日のJ1第24節サンフレッチェ広島戦で敗れ、翌7日にレネ・ヴァイラー監督の退任が発表された。8日には岩政大樹コーチの監督就任が決まり、決意を明かした。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう岩政大樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「ミスはミスであることを認めて、前に進もうとしている」

 鹿島の新監督に岩政大樹氏が就任した。現役時代にはJ1リーグ3連覇を果たすなど活躍し、今季はトップチームコーチとなったが、レネ・ヴァイラー監督の退任にともない8日に後任監督に就任することとなった。

「選手たちからの期待、クラブからの期待、サポーターの人たちからの期待。いろいろな期待を感じています。練習でも選手たちが新しくトライしようという気持ちを見せてくれているので、それをいい方向に持っていけるようにしなければいけないと、今はとにかく考えています」

 8月9日に報道陣の取材に応じた岩政監督は、そのように心境を明かした。2016シーズン以来となるリーグタイトル獲得を目指すチームは、一時は首位に立ったものの、前々節の横浜FM戦、前節広島戦と2連敗を喫し、順位を5位に後退させた。7月2日の第19節柏戦に勝利した後は5試合未勝利と苦しい戦いを強いられている。

「(レネ・ヴァイラー前監督の)退任ということに関しては、非常に激震だと思っています。本来、描いていたものにならなかったからそうなったので、たくさんのファン・サポーターにご心配をおかけしていることでしょう。クラブ、あるいは僕自身、選手も、ミスはミスであることを認めて前に進もうとしているので、そこに向かってまた皆さんと足並みをそろえて、まずはこの週末から戦っていきたい。僕は(ファン・サポーターと)一緒に肩を並べながら、腕を組みながら進んでいきたいタイプなので、応援というよりもそういう雰囲気を作り出していただきたいと思います」

 10試合を残し、首位との勝ち点差は「8」。大逆転優勝に向けて、岩政監督のもとで新生鹿島がリスタートを切る。