セレッソ大阪DF舩木翔が、ガンバ大阪とのダービーマッチへの決意を語った。幼少期からC大阪でプレーしてきた地元出身の生え抜きにとって、G大阪は絶対に負けられない相手。同い年のアタッカーへのライバル意識も胸に、勝利への貢献を誓っている。

上写真=アウェーでの大阪ダービーに向けて前日練習を消化した舩木(写真◎CEREZO OSAKA)

最も警戒するのはFW食野亮太郎

 C大阪は7月16日の明治安田生命J1リーグ第22節で、アウェーに乗り込んでG大阪との大阪ダービーを戦う。サッカースクールからC大阪でプレーしてプロになった舩木は、15日の前日練習後のオンライン会見で「小さい頃からセレッソで育ってきたので、負けられない相手。何としても勝ちたいと思っている」と語り、地元出身の生え抜きならではの特別な思いをにじませた。

 シーズン序盤はリーグ戦での出場機会が少なかったが、第18節で交代出場からゴールを決めると、第19節では今季初先発でフル出場し、2試合連続ゴール。第20節も2試合連続でフル出場するなど、徐々に出場機会を増やしている。

「リーグのスピード感はすごく速く、最初はついていくだけという感じだった」と振り返るものの、「守備は自分主導で前の選手を動かしたり、意識しながらできるようになってきたと思う」と手応えをつかんでいる。その上でダービーに向けて「ディフェンダーなので、守備は絶対に(失点)ゼロで終わりたい。サイドバックなので、攻撃もクロスやアシスト、ゲームを作るところを考えながらやれれば」と攻守両面の活躍を誓った。

 最も警戒すべき選手には、FW食野亮太郎を挙げた。2019年夏にマンチェスター・シティ(イングランド)に完全移籍した食野は、舩木と同い年の24歳。スコットランドやポルトガルのクラブへのレンタルを経て、G大阪への復帰が決まったばかりだ。

「同い年で、小学校のときからお互い知っていたので、亮太郎の良さはよく分かっている」と語った舩木は、「途中からでもスタートから(先発)でも、気持ち良くやらせてしまうと、相手の流れになってしまうと思う」と警戒。「良さを消したいし、そういうところの戦いになると思う。同い年には絶対に負けたくない」と言葉に力を込めていた。