セレッソ大阪の小菊昭雄監督が、7月13日の天皇杯ラウンド16・名古屋グランパス戦への意気込みを語った。上位との対戦が続いた明治安田生命J1リーグの激闘を経て、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権が懸かる大会でのメンバー入れ替えを示唆している。

上写真=天皇杯ラウンド16に向けて前日練習の指揮を執った小菊監督(写真◎CEREZO OSAKA)

「楽しみだし、ワクワクしている」

 7月2日から週2試合ペースの5連戦に臨んでいるC大阪は、同日の明治安田生命J1リーグ第19節・川崎フロンターレ戦に2-1で勝利すると、鹿島アントラーズと対戦した6日の第20節は3-3、横浜F・マリノスと対戦した10日の第21節は2-2で引き分け、上位チームとの連戦を1勝2分けで終えた。13日の天皇杯ラウンド16では、ヨドコウ桜スタジアムで名古屋グランパスと対戦する。

 12日の練習後にオンライン会見に臨んだ小菊監督は「この5連戦は全員の力、総合力で戦うと、あらかじめ伝えて共有していた」と語った上で、中2日での5連戦4試合目、さらに天皇杯の後も中2日でガンバ大阪とのダービーマッチが控えていることから、「蓄積疲労、心身の疲れも当然あるし、ケガのリスクもマネジメントしなければいけない」とコメント。「明日は常に良い準備をしてくれている、フレッシュな選手で臨みたい。明日のメンバーは、大切なゲームを十分に託せる準備をしてくれている」と続け、リーグ戦とのメンバー入れ替えを示唆した。

 とはいえ指揮官は、選手層への自信を示すように「何の不安もない」ときっぱり。各試合で異なる選手が結果を出している現状を踏まえ、「日替わりで、そういう(活躍する)選手が出てきている。明日はさらに新たなヒーローが出てきて、新たな発見がたくさんあるゲームになると思う。私自身も楽しみだし、ワクワクしている」と心境を明かした。

 今季のC大阪は5月のJ1第13節・名古屋戦に0-1で敗れたのを最後に、JリーグYBCルヴァンカップ、天皇杯と合わせて公式戦13試合連続で得点しており、前述のリーグ戦直近3試合でも複数得点を奪っている。好調な攻撃について「誰が出ても得点、もしくはアシストという結果を示してくれて、個人とチームの成長を感じる」と見解を示した小菊監督は、「カウンター、崩しから、リスタートと、バリエーションも増えてきた。キャンプから積み上げてきている成果が表れていると思うし、さらにクオリティーを上げていくことで、結果もついてくる」と今後を見据えた。

 名古屋の強さを「個の強さ、球際のバトル、カウンターの鋭さが武器だと思っている。リーグ戦の借りを返せるように、しっかり戦いたい」と警戒した上で、あらためて「是が非でも取りたいタイトル」と優勝への思いを強調した。優勝すれば来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得できることもあり、「優勝すれば、3つ目の星を刻み、アジアに行くという我々の目標を達成できる大会。絶対に勝ちたい」と決意を新たにしていた。