7月6日、明治安田生命J1リーグ第20節が各地で開催された。日産スタジアムでは首位の横浜F・マリノスと4位のサンフレッチェ広島が対戦。3-0で横浜FMが勝利した。2位鹿島アントラーズはホームにセレッソ大阪を迎えたが、3-3でドロー。結果、横浜FMとの差は5ポイントに開いた。17位清水エスパルスと最下位ヴィッセル神戸の対戦は、神戸に軍配。順位が入れ替わることになった。

上写真=6連勝を達成し、勢いに乗る横浜FM(写真◎J.LEAGUE)

大迫勇也の劇的なAT弾で神戸が清水を撃破

 横浜FM、強し。広島戦の内容はそんな印象を残した。序盤こそ広島もハイプレスからの速攻という持ち味を示したが、時間の経過とともにプレスを回避し、相手を上回る鋭い速攻からネットを揺らし、終わってみれば3-0。途中出場する選手がゴールに絡むなどその役割を果たし、層の厚さも見せつけた。これで横浜FMは6連勝。首位をがっちりキープした。

 2位鹿島はホームでC大阪と対戦。オウンゴールで先制を許した後、アルトゥール・カイキ、鈴木優磨の得点で逆転。しかしその後、加藤陸次樹、ジェアン・パトリックにゴールを許し、再びリードされた。それでもあきらめずにゴールを目指すと、89分にエヴェラウドがオーバーヘッドを決め、同点に持ち込んだ。粘り強さを示した鹿島だが、横浜FMが勝利を飾ったため、首位の勝ち点差は5ポイントに広がった。

 中位グループではホームで札幌を3-0で下したFC東京、アウェーで柏に競り勝った名古屋がそれぞれ7位、9位に順位を上げている。また、福岡は磐田に1-0、湘南もG大阪に1-0で勝利を収め、残留争いから抜け出すために重要な試合をモノにしている。

 下位では裏天王山と言われた17位清水と18位(最下位)神戸が対戦。ホームの神戸が試合開始早々の8分に汰木康也の得点で先制した後、後半66分に清水がチアゴ・サンタナの得点で追いつく熱闘となったが、後半のアディショナルタイムに相手のクリアミスを逃さなかった大迫勇也がネットを揺らし、神戸が勝利。この結果、順位が入れ替わり、清水が最下位に転落することになった。

 なお、今節はサガン鳥栖に新型コロナウイルス感染症の陽性者が複数人確認されたために、チームが活動休止となり、川崎F対鳥栖の試合は中止(延期)となっている。

第20節結果

劇的なゴールを決め、チームを勝利に導いた神戸の大迫勇也(写真◎J.LEAGUE)

▼7月6日
・鹿島 3-3 C大阪
 得点:(鹿)アルトゥール・カイキ、鈴木優磨、エヴェラウド
    (C)OG、加藤陸次樹、ジェアン・パトリッキ

・柏 0-1 名古屋
得点:(名)マテウス・カストロ

・FC東京 3-0 札幌
 得点:(F)レアンドロ、アダイウトン2

・横浜FM 3-0 広島
 得点:(横)小池裕太、西村拓真、宮市亮

・磐田 0-1 福岡
 得点:(福)山岸祐也

・湘南 1-0 G大阪
 得点:(湘)大橋祐紀

・神戸 2-1 清水
 得点:(神)汰木康也、大迫勇也
    (清)チアゴ・サンタナ

・浦和 2-2 京都
 得点:(浦)ダヴィド・モーベルグ2
    (京)武富孝介、山田楓喜

※川崎F-鳥栖は中止(延期)。