6月18日の明治安田生命J1リーグ第17節で、サンフレッチェ広島とセレッソ大阪が対戦。後半にC大阪が先制したものの、直後から猛反撃に転じた広島が終盤の2得点で逆転し、今季2回目のリーグ戦3連勝で5位に浮上した。

上写真=見事なミドルシュートで同点ゴールを決めた野津田が、試合後に青山敏弘と会心の表情!(写真◎J.LEAGUE)

■2022年6月18日 J1リーグ第17節(@Eスタ:観衆9,311人)
広島 2-1 C大阪
得点者=(広)野津田岳人、ドウグラス・ヴィエイラ
    (C)ブルーノ・メンデス

・広島メンバー◎GK大迫敬介、DF塩谷司、荒木隼人、佐々木翔、MF藤井智也、野津田岳人、東俊希、森島司、満田誠、FWナッシム・ベン・カリファ、ジュニオール・サントス(69分:ドウグラス・ヴィエイラ)

・C大阪メンバー◎GKキム・ジンヒョン、DF松田陸、マテイ・ヨニッチ、鳥海晃司(85分:ジェアン・パトリッキ)、西尾隆矢、MF奥埜博亮、原川力、毎熊晟矢、清武弘嗣、為田大貴(76分:進藤亮佑)、FWブルーノ・メンデス(68分:加藤陸次樹)
 ※実際のポジションで表記

一度はVARで取り消しも攻め続ける

 この日の広島地方は朝から強い日差しが照りつけたが、午後になると雲が広がり、キックオフ数時間前には雨がぱらつくことも。それでも試合開始が近づくと晴れ間が戻り、快適な観戦環境下での戦いとなった。

 立ち上がりから奪ったボールを早く敵陣へ運んで攻略を狙う広島に対し、C大阪はGKキム・ジンヒョンもビルドアップに加わり、守備網の隙間にパスを通しながら攻め崩そうとする。しかし両守備陣の的確な対応やラストパスの精度の低さで、お互いにシュートに持ち込めない時間が長く続いた。

 それでも30分過ぎから、双方にチャンスが生まれ始める。広島は31分に森島の右からのセンタリングをベン・カリファがヘッドで合わせたが、クロスバーの上へ。32分にはエリア付近でパスをつなぎ、最後はジュニオール・サントスが右足で狙うも、GKキム・ジンヒョンの正面を突いた。

 C大阪も33分、自陣深くからパスをつないで敵陣に運び、奥野のパスをブルーノ・メンデスが右足で狙ったものの、GK大迫が正面に来たボールをセーブ。39分には広島の東がエリア外左サイドからミドルシュートで狙ったが、GKキム・ジンヒョンがファインセーブで防ぎ、そのままスコアレスでハーフタイムを迎えた。

 後半開始直後の46分、C大阪は為田が左サイドから右足で送ったインスイングのセンタリングがファーサイドまで流れ、毎熊がヘッドで合わせたが決められない。だが54分、敵陣で相手のミスパスを拾って左サイドに展開し、またも為田が右足でのインスイングのセンタリングを、今度はニアサイドに送ると、ブルーノ・メンデスがヘッドで合わせてニアサイドを破った。

 広島も直後の55分、森島の右からのセンタリングをファーサイドの東がヘッドで競り勝って折り返し、ベン・カリファが蹴り込んでネットを揺らす。だがVARによる2分40秒にわたる長いチェックの末、ベン・カリファがオフサイドだったとして得点は認められなかった。

 その後も広島は両サイドから攻め込み、センタリングをはね返されてもセカンドボールを拾って波状攻撃を仕掛ける。71分には野津田のセンタリングをドウグラス・ヴィエイラがヘッドで合わせるも、またもGKキム・ジンヒョンが防いだ。

 なかなかサイドからの攻めが形にならなかった広島だが、ならばと78分に鮮やかなミドルシュートでゴールをこじ開ける。エリア外右サイドでパスを受けた野津田が左足を振り抜き、強烈な弾道のミドルシュートをゴール左上スミに突き刺した。

 勢いに乗る広島は85分、満田がヘッドで競り勝ってエリア内にボールを落とし、素早く反応して前に出ようとしたドウグラス・ヴィエイラが、マテイ・ヨニッチに倒されてPKを獲得。これをドウグラス・ヴィエイラが自ら決めて逆転に成功した。

 その後もアグレッシブな姿勢を保ち続けた広島は、そのまま2-1で勝利。公式戦6連勝中と好調だったC大阪を逆転で下し、今季2回目の3連勝で5位に浮上した。ミヒャエル・スキッベ監督は「Jリーグ全体の中でも素晴らしい試合を見せられたのではないかと思う。戦術もスピードも素晴らしかった」と評価し、「先制された後のパフォーマンスに満足している。チームを誇りに思う」と喜んでいた。

現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE