明治安田生命J1リーグは中断期間を終えて、6月18日から再スタート。川崎フロンターレは中断前に連敗を喫し、3位に後退して再開を迎える。相手は北海道コンサドーレ札幌。負傷から戻ってきたチャナティップにとっては古巣戦だ。「フロンターレらしいサッカーを」と出場の時を待つ。

上写真=チャナティップがついに復帰なるか。「フロンターレのために全力でプレーしたい」(写真◎スクリーンショット)

「とにかく楽しいという実感です」

 チャナティップが帰ってくる!

 今季、川崎フロンターレに加わったタイの英雄は4月30日、AFCチャンピオンズリーグの広州FC戦で負傷、右ヒラメ筋肉離れと診断されて治療に専念してきた。全治6〜8週程度を要する見込みと発表されていたが、全体練習でもきびきびと動いて、復帰へ準備は万端だ。

「ケガはとても悲しかった」と心の内を明かしたチャナティップだが、「復帰できたことで喜びが大きくて、何をしても楽しくて、きついこともやってきたし、いまコンディションがどのくらい戻ったかわからないけれど、とにかく楽しいという実感です」といまは満面の笑みだ。

 その「きついこと」の一つは筋力トレーニングだろう。負傷の原因として「筋力の強さが足りない部分があった」ということで、筋力アップを一つの課題としてきた。これが効果を見せて、「筋力アップすることによって練習でかなりスムーズに動けるようになりました。ケガをしたことを忘れられるぐらいのコンディションになっています」と調子がいい。

 そうなると、リーグ中断明け最初のゲームでの復帰を期待してしまう。相手は古巣の北海道コンサドーレ札幌だから、なおさらだ。

「札幌は自分のことを育ててくれた場所です。ですから、古巣と対戦できるの喜ばしいことです。出られるかはわかりませんが、もしチャンスをいただけるのであれば、フロンターレのために全力でプレーしたいと思います。札幌から出て、成長を見せられるチャンスですから」

 川崎Fにとっても、チャナティップの復帰は待望だ。ここ3試合はなんとノーゴール。爆発的な攻撃力を誇ってきたチームにとっては、危機的状況と受け取られても仕方がない。チャナティップはJ1では8試合に欠場しているが、その間に外からチームを観察して、わかったことがある。

「もっとフロンターレらしいサッカーをするためには、前にワンタッチ、ツータッチでつけていくことが必要だし、ゴールに対する貪欲さを増やさなければいけないと思います。チャレンジ精神をもっと出していかないと、いいサッカーはできない」

 ゴールに近い混雑したエリアでも、小気味良いドリブルで突破できるのが、チャナティップの強み。ケガからの復帰戦で、リーグ戦では移籍後初ゴールを古巣から奪って勝利、となれば、こんなに美しいストーリーはないだろう。