4年ぶりの連敗。10年ぶりの3試合連続ノーゴール。攻撃力が自慢だった川崎フロンターレがあえいでいる。主力を突き上げるメンバーの台頭が待たれる中、出場機会を増やしている小塚和季はアンカーでもプレーして、そのクリエイティブなパスを生かしていく。

上写真=川崎Fで2年目の小塚和季はアンカーでもプレーして、存在感を示している(写真◎J.LEAGUE)

「ミスを恐れず出していく」

 J1ではここまで10試合に出場。移籍1年目の昨季は5試合だったから、すでに2倍だ。ACLでも3試合にプレーしていて、存在感を増している。

 そのACLではアンカーも務め、プレーの幅を広げ始めている。

「ACLではアンカーもやりましたけど、背後を狙うパスや縦パスを入れることを狙っていきました。うまくスペースに入りながらサイドチェンジを使ったり幅を使ったり、ということも意識してやっていて、インサイドハーフの場合はより攻撃に意識を置くので、フォワードの近くでプレーしたりニアゾーンを取るようにしていました」

 見る人の予想のはるか上をいくクリエイティブなパスが自慢だが、それを生かすためにインサイドハーフだけではなくアンカーという場所も与えられた。色の違うパスでゴールへ向かうチームを後押しする。

「より攻撃的な部分を出すならインサイドハーフのほうがいいですし、チームのバランスを見てボールを振ったり背後を狙うパスを出すならアンカーのほうがいい」

 使い分けのイメージもできている。

 チームはリーグ戦では2018年以来、4年ぶりの連敗、3試合連続ノーゴールは10年ぶりと、爆発的な攻撃力が影を潜めている。小塚はこの連敗ではベンチ外だったが、その前のサガン鳥栖戦では先発したものの、ハーフタイムで交代を告げられている。

「​​単純に鳥栖戦は普通のミスが多かったので、そこがよくないと指摘されました。真摯に受け止めて、それ以外の部分で、鋭いパスや相手が思っていないようなパスを出すのが持ち味ですから、ミスを恐れず出していくのが今後の課題かなと思っています」

 ミスを恐れず、がキーワードになりそうだ。

「相手が研究して中を締めてきますけど、それを技術の高さで覆すのが川崎のサッカーです。もう一度そこは突き詰めて、相手がいたとしてもクオリティーで崩すのがいままさに大事なところ。相手がいても崩せるんだということをみんなで共有していければと思っています」

 そのために必要なのは、「遊び心」だと断言する。小塚がどんなときにも手放さなかった、そのサッカーを楽しむ心が、いまこそ必要なのかもしれない。