上写真=平岡宏章監督が柏戦の指揮を最後にチームを去った(写真◎J.LEAGUE)
篠田新監督は19年にも指揮
清水エスパルスが監督交代に踏み切った。平岡宏章監督から篠田善之ヘッドコーチへ。16位に沈む現状を新体制で打ち破る決断を下した。
平岡監督は2020年11月から9試合で清水の指揮を執り、21年はトップチームのコーチに戻ったが、11月から再登板。そのまま今年もチームを率いてきた。しかし、今季は5月29日のJ1第16節までで2勝7分け7敗の16位と奮わず、特にここ5試合は1分け4敗と勝利に見放されていた。
後任の篠田コーチはアビスパ福岡、FC東京で監督を経験したほか、清水でも19年の第12節から指揮を執って、9勝4分け10敗、最終的に12位の成績を残している。チーム事情に明るい人物に託すことで、上昇を目指していく。
平岡監督はクラブを通じて、サポーターに感謝の言葉を残した。
『ファン・サポーター、そしてパートナーの皆様、いつも温かいご声援・ご支援をいただき、誠にありがとうございます。就任時に清水エスパルスをもう一度、強く・誇り高きチームに変革したいと、選手・スタッフとともに日々精進して参りましたが、今シーズンここまで、皆さまのご期待にお応えできるような結果を出せていないことに大変申し訳なく思っています。しかし、選手・スタッフは、ここまでシーズン当初に掲げた5つのマニフェスト、「無条件で全力を尽くす」「闘う集団となる」「競争しながら協調し合い、共創する」「献身性と一体感を持つ」「責任感を持ち、自立する」、この5つを常に実行してくれたことに感謝しています。残念ながら私は、志半ばでこのチームを離れることになりますが、清水エスパルス創設30周年を迎える今年、ここから更に一丸となり、巻き返してくれることを期待しています。そして、清水エスパルスの今後の更なる飛躍を願っています。
エスパルスファミリーの皆さま、本当にありがとうございました。そして、最後にいつ何時も笑顔で毎朝、見送ってくれた妻に心から感謝を伝えたいです』