明治安田生命J1リーグ第16節が28日、29日に開催された。首位川崎フロンターレは、敵地で京都サンガF.C.に0-1で敗れ、連敗を喫し、2位鹿島アントラーズも敵地でFC東京に敗れた。一方で3位の横浜F・マリノスはジュビロ磐田に快勝で9節以来、首位に立った。最下位のヴィッセル神戸は北海道コンサドーレ札幌に快勝。今季2勝目を挙げている。

上写真=ホームで川崎Fを下した京都。試合後に上福元、松田、麻田がリクエストに応えてご覧のポーズ(写真◎J.LEAGUE)

浦和は福岡と引き分け9戦未勝利

 川崎Fの調子が上がらない。前節、ホームで湘南に0-4とショッキングな敗戦を喫したが、今節も京都に敗戦。レアンドロ・ダミアンもマルシーニョも好機を迎えながらも決め切れず、京都の左サイドバック、荻原拓也のクロスを佐々木旭がクリアし切れずオウンゴール。0-1で敗れた。川崎Fにとっては今季4敗目で、2018年に浦和レッズとFC東京に敗れて以来4年ぶりの連敗となった。

 前節サガン鳥栖に3点リードされたながらも追いつき、ドローに持ち込んだ鹿島は今節、対戦したFC東京戦も3点リードを許す苦しい戦いとなった。渡邊凌磨に2点を叩き込まれ、後半早々にもPKを献上。だが、3失点目を喫した直後に上田綺世が1点を返し、前節の再現が期待された。しかし、試合はそのままFC東京が3-1で勝利。鹿島は勝ち点を積み上げることができず、一方でFC東京は首位チームに完勝し、順位を一気に5位まで上昇させた。

 1位鹿島、2位川崎Fが敗れる中、勝利をつかんだのが横浜F・マリノスだ。敵地でジュビロ磐田に2-0と完勝。前半はネットを揺らせなかったが、後半に仲川輝人、レオ・セアラが決めて2-0で快勝した。この結果、勝ち点を31に伸ばした横浜FMが首位に浮上。9節以来、ランキングのトップに立つことになった。

 その他ではアビスパ福岡と敵地で対戦した浦和レッズが0-0で引き分け、9戦未勝利という不名誉な結果を手にすることになった。最後に勝ったのは3月19日の第5節磐田戦。以降の9試合は8分け1敗と振るわない。リカルド・ロドリゲス監督も「試合を支配し、相手にチャンスを与えないことはできた」と振り返ったように、内容の向上は見られるものの、それが勝ち点の獲得につながっていない現状がある。次戦の名古屋戦で勝利をつかめるか。

 前節、最下位に沈むことになった神戸はホームで札幌を迎え撃った。山川哲史の得点で先制し、ドウグラス・オリヴェイラにゴールを許して一時同点に追いつかれたが、そこから武藤嘉紀、菊池流帆がネット揺らし、さらにオウンゴールも飛び出して4-1で勝利し、今季2勝目をマーク。快勝を浮上のきっかけとしたいところだろう。

第16節の結果

▼5月28日
・広島 1-0 名古屋
 得点:(広)野津田岳人

・福岡 0-0 浦和

▼5月29日
・神戸 4-1 札幌
 得点:(神)山川哲史、武藤嘉紀、菊池流帆、OG
    (札)ドウグラス・オリヴェイラ

・京都 1-0 川崎F
 得点:(京)OG

・FC東京 3-1 鹿島
 得点:(F)渡邊凌磨2、ディエゴ・オリヴェイラ
    (鹿)上田綺世

・湘南 0-2 C大阪
 得点:(C)アダム・タガート、加藤陸次樹

・柏 3-1 清水
 得点:(柏)マテウス・サヴィオ、細谷真大、大南拓磨
    (清)片山瑛一

・磐田 0-2 横浜FM
 得点:(横)仲川輝人、レオ・セアラ

・鳥栖 2-1 G大阪
 得点:(鳥)堀米勇輝、ファン・ソッコ
    (G)山見大登

チームの2点目を決めた横浜FMのレオ・セオラ(写真◎J.LEAGUE)