セレッソ大阪の小菊昭雄監督が、5月5日のオンライン会見で報道陣の質問に答えた。次節は3連戦の最後で中2日という厳しい戦いだが、選手たちの状態の良さを確認し、今季リーグ戦ホーム初勝利に向けて意気込んでいる。

上写真=笑顔も見せながら前日練習の指揮を執った小菊監督(写真◎CEREZO OSAKA)

「全員が良い準備ができた」

 C大阪は5月6日の明治安田生命J1リーグ第12節で、ジュビロ磐田とホームで対戦する。4月29日の第10節、5月3日の前節に続く3連戦のラストで、しかも中2日での一戦。サガン鳥栖とアウェーで1-1の引き分けに終わった前節の激闘も踏まえ、小菊監督は「選手たちの疲労具合が少し心配だった」と語った。

 だが「想像していた心配が嘘のように、選手たちは元気。今日の練習も良い顔つきで、素晴らしい準備をしてくれたので安心している」と明かした。その上で「トレーナーやフィジカルコーチの意見も聞きながら明日、最終的に(メンバーを)決断しようと思っているが、全員が良い準備ができた」と自信をのぞかせている。

 4月10日の第8節でヴィッセル神戸に1-0で勝ったのを最後に、リーグ戦3試合、JリーグYBCルヴァンカップ2試合で勝利から遠ざかっている。勝っていれば厳しい日程でも選手が感じる疲労度は変わりそうだが、指揮官いわく「チームが良い状況のときは、選手たちが自ら良い雰囲気を作り出そうという姿勢が見られる。コーチ時代も経験させてもらったが、チームが良くないときは勝敗にかかわらず、明るくサッカーに取り組めないし、楽しめていない」という。

 対照的にチームの現状は「活気のある、集中力と強度の高いトレーニングを、選手たちが高い意識でやってくれている」とコメント。「そのあたりは頼もしく思っているし、感謝している」と強調した。

 ホームのヨドコウ桜スタジアムでは今季リーグ戦未勝利(2分け3敗)で、初勝利も懸かる。今季から伊藤彰監督が指揮を執る磐田について「監督が代わり、システム、立ち位置を試合の状況や対戦相手によって変え、相手の変化を見ながら策を練ってくるチーム。遠藤(保仁)選手を中心にパスワークで崩してくる」と印象を語った小菊監督は、「ホームで勝てない中でも力強くサポートしてくれるサポーターの皆さんのためにも、明日は必ず勝利したい」と決意を新たにしていた。