AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で浦和レッズが大一番を迎える。3日前に初黒星を突きつけられた韓国の大邱とのリターンマッチ。首位突破のためにも同じ相手に2敗は許されない。4月24日の決戦へ、絶対勝利のために全精力を費やして勝ち点3を奪いにいく。

上写真=岩波拓也は目の前でゴールを決められた悔しさをぶつける(写真◎AFC)

「できることをしっかりと整理していく」

「負けた試合のあとですので、われわれはこの試合でしっかりと勝てるようにすること、しっかりとやるべきことをやって、勝ち点3を取ることが大事です」

 リカルド・ロドリゲス監督の決意は並々ならぬものがある。ACL第3節で韓国の大邱に0-1で敗戦。4月24日、中2日で同じ相手と対戦するリベンジの舞台に挑む。

 大邱との最初の試合では、相手が5バックを採用する奇策で対抗してきて、攻撃が抑え込まれた。53分には岩波拓也とアレクサンダー・ショルツの間に右からのクロスが落ちてきて、ハイジャンプを見せたゼカにヘッドで押し込まれて先制され、取り返せなかった。

「彼らが戦い方や形を変えてくる可能性は考えられますが、われわれはしっかりと準備をしています。大事なことは自分たちによりフォーカスし、自分たちができることをしっかりと整理していくこと、この前できなかったことを改善していきながら、戦っていきたいと思っています」

 リカルド・ロドリゲス監督はあくまでも相手の戦い方に左右されないと強調する。

 その決勝ゴールを目の前で許した岩波は、中2日のリベンジマッチを歓迎する。

「続けて同じ相手と対戦できることは、僕たちにとってすごくいいことだと思います。これまでのレッズのACLでの戦いを見ても、1試合目で負けて2試合目でやり返すというシチュエーションが数多くありましたし、それが強さでもあったと思います。1試合目は大邱に負けてしまいましたが、2試合目でいい試合を見せたいと思いますし、これまで同様、同じ相手との2試合目でレッズの強さを発揮したいと思います」

 以前参加した2019年大会で言えば、ラウンド16で蔚山(韓国)との第1戦でホームで1-2で敗れながら、アウェーでは3-0で完勝している。その再現を果たしたい。そのために岩波が狙うのは、相手のコンパクトな守備を破壊すること。

「想像以上に相手がしっかりとコンパクトな守備をしてきたことと、そこをなかなかこじ開けられなかったことが課題でもあり、悔しさが残るゲームでした。次の試合はその反省を生かしながら、しっかりと結果にこだわっていきたいです」

 リカルド・ロドリゲス監督はその方法論を見つけている。

「問題に関しては、ビルドアップというよりはうまくスペースを見つけられないことでした。特に彼らは相当コンパクトに守ってきていましたので、そこを解決することが大事だと思っています。ビルドアップが問題だったというよりは、適切なスペースを見つけられなかったということが私の意見です」

 スペースを探して、作って、突いてゆけ。浦和の逆襲のカギはそこにある。そして、それを実行できるだけの選手たちが揃っている。