上写真=長谷川健太監督の仕事に敬意を表した上で勝利を目指すと話したアルベル監督(写真◎J.LEAGUE)
8人のブロックを打開するのは簡単ではない
今日20日、FC東京はホーム、味の素スタジアムで名古屋と対戦する。相手の指揮官は昨季までFC東京を率いていた長谷川健太監督。その後を受ける形で監督に就任したアルベル監督は前監督との対戦ということは「重要視していない」としつつも、「彼は偉大な監督です。その意味で彼が率いるチームと対戦するということは重要視しています。私よりも日本のサッカーのことを深く理解していますし、複数のタイトルを獲っている。その意味で明日の試合は間違いなく、難しくなる」と、リスペクトと警戒感を口にした。
長谷川グランパスは堅い守備がストロングポイントの一つだが、アルベル監督は「相手は人数をかけて多くの場合は8人でブロックをつくって守備をしてくるのでそれを打開するのは簡単ではないが、彼らが空けるであろうスペースをうまく突いていくことがキーになる。そして彼らは守備だけではなく、攻撃面でもクオリティーが高い」と厳しい戦いになると強調した。
今シーズンは新スタイル定着の1年になると位置付ける一方で、指揮官は「プロですから成長段階であっても、より多くの勝ち点をもぎ取ることにフォーカスしながら成長を促しています」と語る。現在順位は6位。首位川崎フロンターレとは勝ち点6差だが、消化が2試合少ないことを考えれば、しっかり『上位』につけていると言っていいだろう。
「選手たちは勝負にこだわってプレーしてくれています。戦う姿勢やボールがあるときとないときのプレー、努力の部分も含めて、100%を超える価値で満足しています」とアルベル監督。しかしながら求める理想形の「25%」しか至っていないともいう。その上で「今シーズンを終えるときに50%から60%に到達できたとしたら成功だと思います」と求めるレベルがまだまだ先にあると語った。
ともに今季から指揮を執る監督の対戦であり、前監督の味スタ帰還ともなるFC東京対名古屋。どんな戦いとなるか、そしてどんな結果になるか、注目される。