上写真=鹿島の上田綺世が鋭く狙う。鹿島対名古屋は緊迫のスコアレスドローに(写真◎J.LEAGUE)
7試合中引き分けが5試合
ACLに臨んでいる首位の川崎フロンターレ、2位の横浜F・マリノスを追走するのは鹿島アントラーズだ。前節では横浜FMに敗れたものの、そこまで5連勝の勢いは継続している。今節は名古屋グランパスを迎えた一戦となったが、タフなゲームになった。名古屋が3バックで守備から入る戦いを仕掛けたこともあり、チャンスは作るもののゴールを割れず。強度の高い90分は結局、緊迫のままスコアレスドローで幕を閉じた。
このほかの4試合でもドローとなり、決着が着いたのは2試合だけだった。
その一つが、ようやく今季初勝利を手にした湘南ベルマーレだ。ガンバ大阪とのアウェーゲームでお互いにチャンスをつかみながらも得点力に欠け、特に後半は湘南が押し込みながらも0-0のまま試合は進んだ。しかし、最後にドラマは待っていた。90分、右からの石原広教のクロスに山本脩斗が飛び込んでダイビングヘッドでゴール左へ送り込む。突っ込んで勢いで相手と接触して頭を打ちながら決めた先制点。90+8分まで続いた試合をこのまま乗り切って、ついに初白星を手にした。この日が誕生日だった山口智監督は、古巣から奪った勝ち点3のプレゼントを受け取った。「執念でこじ開けたゴール。全員で勝ち取った勝利」と笑顔がこぼれた。
柏レイソルと京都サンガF.C.の一戦では、両チームの監督が不在という珍しいゲームに。ネルシーニョ監督がアキレス腱断裂で、チョウ・キジェ監督が新型コロナウイルス陽性判定でそれぞれ「欠場」した。試合は京都が鮮やかなパスワークから最後は中央を破って荻原拓也が13分に先制。後半開始早々の48分にピーター・ウタカが決めて、ここ3試合で4得点と高い決定力を披露した。このまま2-0で京都が勝ちきって、5位にまで浮上した。
J1第9節の結果
▼2月23日
・横浜FM 4-2 川崎F
得点:(横)エウベル2、仲川輝人2(川)家長昭博、知念慶
・浦和 2-2 神戸
得点:(浦)松崎快、柴戸海(神)武藤嘉紀、槙野智章
▼4月16日
・札幌 0-0 FC東京
・G大阪 0-1 湘南
得点:(湘)山本脩斗
・鹿島 0-0 名古屋
・鳥栖 0-0 清水
・磐田 2-2 広島
得点:(磐)鈴木雄斗、ファビアンゴンザレス(広)オウンゴール、満田誠
・福岡 0-0 C大阪
・柏 0-2 京都
得点:(京)荻原拓也、ピーター・ウタカ