浦和レッズが3年ぶりにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に帰ってきた。いよいよ4月15日に迎える初戦を前に、リカルド・ロドリゲス監督とキャプテンの西川周作が前日の公式会見に臨んだ。勝利と成長をめざして中2日の6連戦を戦い抜く。

上写真=リカルド・ロドリゲス監督は「チームとしては非常にいい状態です」と自信(写真◎J.LEAGUE)

「みんながわくわくしている」と西川

 リカルド・ロドリゲス監督にとっては、初めてのACLだ。初戦の相手をまずはリスペクトするところから大会に入るのが、この人らしい。

「この大会の初戦は非常に大事なものだと思っています。ライオン・シティ・セーラーズに関しては、はっきりとスタイルを持っているチームだと思います。4-3-3でプレーし、前線にはターゲットになる選手がいて、国内では違いを作れる強さを持ったチームだと思っています。はっきりと確立された攻撃は私も好きです」

 その上で、自分たちのスタイルをアジアの舞台でも変わらずぶつけるのが信条だ。

「このグループステージでやるべきことは、しっかりとパフォーマンスを発揮しながら突破することだと思っています。そして突破すると同時に、チームが成長していけるように努めていければと思います」

 J1では10試合で2勝4分け4敗。だが「小さなディテールの部分で勝てていないということですし、相手を上回っている試合の方が多いです」と、必要以上にネガティブに考えてはいない。「ケガ人が復帰してきたところですので、チームとしては非常にいい状態です。スタイルの部分もさらに強化しつつ、この大会を進めていければと思っています」と二つの目標を明かしている。

 キャプテンの西川にとっては、2019年の決勝で敗れて以来のACLだ。もう一度、あの舞台で、そして今度こそ勝利を。「みんながわくわくしている」とはやる気持ちを明かした。

「僕たちは間違いなく素晴らしいチームという自信を持ってブリーラムに入りました。いまは非常にみんなが野心を持ってトレーニングできていますし、明日の初戦は全員でとにかく勝つことを目指し、今日もいい準備をしたいです」

 その野心を、リカルド・ロドリゲス監督は別の言葉で表現する。

「私にとってはプレッシャーというより、喜びや期待が大きいと思っています。まずはこのグループを突破すると同時に、われわれは天皇杯を制してここにいるわけですが、大きなモチベーションを抱いてこの大会に臨んでいます。この大会を通してしっかりといいプレーをしながら、成長していくことに希望を抱いています」

 勝利と成長。その両方を追い求めて、浦和レッズがアジアをゆく。