上写真=長谷川健太監督は次の相手、広島について「タレントの多いチーム」と表現(写真◎スクリーンショット)
「刺激を与える意味ではいい1週間に」
FC東京に新型コロナウイルス感染症の陽性者が多く出たことで、2月26日に名古屋グランパスが戦うはずだったJ1第2節が中止になった(代替開催日は4月20日)。名古屋はこのことで、1週間というまとまったトレーニングの時間を確保することができた。
ここまでJ1第1節のヴィッセル神戸戦、ルヴァンカップ第1節の清水エスパルス戦の2試合を戦い、登録29選手のうち21選手をピッチに送り込むことができた。長谷川健太監督も「全員とは言わないですが、ある程度の選手がプレーできたので、どの選手もいい状態で臨めています」と手応えを感じている。
名古屋もキャンプで新型コロナウイルス感染症の陽性者が出て、予定したトレーニングを消化できない時期もあった。それだけに、出場時間にばらつきはあるものの、この2試合で多くの選手にプレー機会を与え、「フィジカルのことだけを言えば、開幕時に比べたらどの選手も上がってきていると思っています」と長谷川監督。この1週間、じっくりトレーニングに打ち込むことができたことをポジティブにとらえている。
消化は2試合のみだが、2-0、0-0と失点をゼロで終えていることは、タイトなディフェンスを標榜する長谷川監督の哲学が浸透していく上で、大きなステップになりそうだ。「すべてを落とし込めているわけではないので、刺激を与える意味ではいい1週間になりました」と長谷川監督も納得で、「練習しかないと思います」という決定力アップのための課題解決にも継続的に取り組んでいる。
「もちろんチャンスの数は増やさないと得点は上がっていかないので、決定力を上げる部分とチャンスを増やす部分は両方とも改善していかなければいけないと思っています。相手によってシュート数や攻める時間帯は変わってくると思いますので、勝ちきれる武器を備えなければいけない」
3月2日のルヴァンカップ第2節サンフレッチェ広島戦、6日のJ1サガン鳥栖戦と、中3日の連戦が待っている。
「切り替えが速く、前からアグレッシブに戦ってくるチームで、それは昨季から継続していることです。タレントが多いチームですので、非常に難しい試合になると思っています」
まずは広島を警戒しながら、表現し始めた「健太スタイル」で勝利をもぎ取る。