明治安田生命J1リーグ第2節が26日、各地で開催された。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと川崎フロンターレが対戦。前半に2ゴールを奪った川崎Fがそのまま押し切り、連敗を阻止した。

上写真=先制ゴールを決めた知念慶が絶叫!(写真◎小山真司)

■2022年2月26日 J1リーグ第2節(カシマS/観衆27,234人)
鹿島 0-2 川崎F
得点者:(川)知念慶、佐々木旭

・鹿島メンバー:GKクォン・スンテ、DF常本佳吾(66分:広瀬陸斗)、関川郁万(46分:三竿健斗)、キム・ミンテ、安西幸輝、MF土居聖真(46分:中村亮太朗)、樋口雄太、ディエゴ・ピトゥカ、荒木遼太郎(77分:染野唯月)、FW上田綺世(66分:エヴェラウド)、鈴木優磨

・川崎Fメンバー:GKチョン・ソンリョン、DF山根視来、山村和也、谷口彰悟、佐々木旭(75分:登里享平)、MF橘田健人、脇坂泰斗(83分:塚川孝輝)、チャナティップ(62分:遠野大弥)、FW家長昭博、小林悠、知念慶(83分:レアンドロ・ダミアン)

最初からアグレッシブに戦ってくれた

 球際の争いで相手を上回ることがベースになる。

 鹿島戦の前に鬼木達監督はこう話していた。果たして、その言葉通りの前半になった。川崎Fは激しいプレッシャーで鹿島をのみ込んでいく。相手CBに対して外切りしながらプレスをかけて中にボールを吐き出させると、樋口、ピトゥカのボランチにつけるパスを狙う。ロングボールもしっかり跳ね返し、セカンドボールをことごとく回収していった。

 川崎Fは中2日。鹿島は中6日。コンディション面では鹿島に分があるはずだが、序盤、ピッチで躍動したのは川崎Fの方だ。先制点もいいリズムで試合に入ったアウェーチームが手にすることになった。知念が右CBの関川にプレスをかけると、樋口に出したパスをカット。そのままゴールに流し込んだ(2分)。

 早々と先制した川崎Fはその後もテンポよくパスをつなぎ、厳しいプレッシャーでボールを奪う。狙い通りの攻守の循環でゲームを進めると、17分には右CKから追加点もスコアした。脇坂が上げたボールをニアで山村がすらして、ファーサイドに佐々木が飛び込み、左足ボレー。前節の横浜FMで79分から途中出場し、デビューを飾った左サイドバックは初先発と思えぬ堂々たるプレーで、プロ初ゴールをマークした。

 プレス、切り替え、奪取力、技術力、走力、そして決定力。前半の45分は川崎Fの長所ばかりが目立つことになった。しかし後半、鹿島も選手を替え、陣形を変えて流れを引き寄せる。関川に代えて三竿、土居に代えて中村と投入。三竿はそのままCBを務め、中村はアンカーへ。その1列前に右インサイドハーフに樋口、左にピトゥカ、そしてトップ下に荒木と、中盤をダイアモンド型に変更すると、鹿島のパスが回り出す。

 51分には鈴木の左からのクロスをボックス内で樋口が拾ってシュート。クロスバーを越えたが、前半とは打って変わって連動した攻撃を展開し始めた。その直後、流れが悪いと見るや川崎Fも即座に対応。相手に合わせて立ち位置を変更し、家長がトップ下に入って中村を監視する。それに伴い、前線は2トップに並びを変えた。

 その後しばらくは一進一退の展開が続き、残り20分となってからは鹿島が押し込む時間が訪れた。しかし川崎Fも集中力を切らさず、ゴールを許さない。佐々木、知念が足をつって交代するなど、ゲームの激しさを物語っていたが、登里、レアンドロ・ダミアン、そして脇坂と代わった塚川ら交代した選手もその集中と強度を引き継いで、ロングボールにも対応。最後までゴールにカギをかけた。
 結局試合は2-0で川崎Fが勝利。鬼木監督は「中2日という難しい期間での挑戦でしたが、選手たちが本当にそういうものを感じさせないくらい、最初からアグレッシブに戦ってくれました。それが結果として前半の2点になり、勝利につながったと思います」と選手を称えた。そして「欲を言えば良い崩しもあったので、3点目を取りたかったですが、それは次の浦和戦へ一つの課題だと思ってまた取り組んでいきたい」と次戦へも目を向けた。
 
 4失点で敗れた横浜FM戦からギアを入れ直し、前向きな守備と激しい球際、ゴールへの意欲をしっかり示して無失点で勝ち切った。とりわけ後半、相手の圧力を受けながらも慌てることなく集中した守備で時計の針を進めるプレーは、王者のそれ。タフなメンタルが宿るとき、川崎Fはやはり強い。