今季加入し、リーグ開幕戦で交代出場して新天地デビューを飾ったセレッソ大阪MF鈴木徳真。2月23日の試合は自身初の大阪ダービーで、伝統の重みや、昨季までのチームメイトとの再会を楽しみにしているという。

上写真=大阪ダービーに向けて前日練習に臨んだ鈴木(写真◎CEREZO OSAKA)

「セレッソ対ガンバはダービー感が強い」

 徳島ヴォルティスから完全移籍で加入した鈴木は2月19日、横浜F・マリノスとの明治安田生命J1リーグ開幕戦でベンチ入りし、1-2とリードされた83分から交代出場。「歴史あるクラブのエンブレムを背負い、プライドを持ってピッチの中でプレーできた。一歩を踏み出せたかなと思えると同時に、ここから新しい戦いが始まると感じた」という新天地デビューとなった。

 1点を追う状況で、出場する前には「守備が(ボールに対して)行けていないので、行ってほしいと声を掛けてもらった」と振り返る。「しっかり守備から試合に入り、あの時間帯だったので、いかにボールを奪って前に行けるかが流れを引き寄せる要素になると思っていた。それがはまって、前線に行ける機会が増えたと思う」と語るプレーを経て、90分にCKからMF清武弘嗣が同点ゴールを決めたC大阪は、アウェーで勝ち点1をもぎ取った。

 続く公式戦は2月23日のJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージで、ガンバ大阪とアウェーで対戦する。「僕が外にいたときでさえ、セレッソ対ガンバはダービー感が強いイメージがある」と語る自身初の大阪ダービーに向けて「プライドの戦いになると思います。球際や、あと一個の差。その差がどこにあるのか分からないですけど、そういうところで何か一つ上回ることができれば、必ず結果に結びつくと思う」とイメージを膨らませた。

 さらに「運動量やボールを散らすこと、足を振ってシュート、ゴールの機会を演出していくことが求められているんじゃないかと思う」とコメント。「能力がある選手が多いイメージがある。どういう戦い方をしてくるかは分かりませんが、縦に速い選手が前やサイドに多いので、カウンターは気をつけたい」とG大阪の戦いぶりを警戒している。

 G大阪には、昨季まで徳島でチームメイトだったDF福岡将太が完全移籍している。「一緒に戦った仲間が福岡選手。セレッソとしてのプライドもありますし、個人としても絶対に負けたくない」との強い気持ちも明かした。