サガン鳥栖MF小泉慶が、勝ち点3を奪えなかった悔しさを語った。2月19日のサンフレッチェ広島戦は、ボールを支配する時間帯も多く作ったが0-0。内容への手応えを結果につながるべく、気持ちを新たにしている。

上写真=中盤の一角でフル出場してチームを引っ張った小泉(写真◎J.LEAGUE)

■2022年2月19日 J1リーグ第1節(@Eスタ:観衆6,012人)
広島 0-0 鳥栖

「最低限の結果だけがよかった」

 明治安田生命J1リーグ開幕戦で、アウェーに乗り込んで広島と対戦した鳥栖は、ビルドアップの際のミスなどで決定的なピンチもあったが、ボールを支配した時間帯では敵陣深く攻め込んで優位に進めた。だが最後のシュートを広島守備陣にブロックされるなどチャンスを生かせず、スコアレスドローに終わっている。

 ボランチの一角でフル出場した小泉は「もちろんピンチもありましたけど、良いサッカーをして、チャンスも自分たちで作って、勝てなかった。内容ではなく結果が大事」とコメント。「もちろんプラスの面もあれば、マイナスの面もありますが、勝つことに対して、もっとこだわってやっていくことが大事だと思う。最低限の結果だけがよかったですけど、やっぱり勝ち切りたかった」と勝ち点1を振り返った。

 昨季の主力のほとんどが移籍して19人が新戦力、川井健太新監督も就任と大きく変わったチームにあって、昨季途中に鹿島アントラーズから完全移籍した小泉は既存戦力。プレシーズンを経て、この日の初陣では「練習と練習試合でやれていることが、できていた場面もあった。練習してきた形でチャンスを作れていたり、守備でもボールを奪えていた」という手応えをつかんだ。

 それだけに、勝ち点3が必要だったとの思いは募る。「結局、良いサッカーをしても、勝ち点3を取らないと、タイトルは難しい」と強調し、「僕たちはタイトルを目標に掲げているので、良いサッカーをすることは大事ですが、良いサッカーをして、勝つことが大事。最後のクオリティーにチームとして、もっとこだわっていければ」と今後を見据えた。

 今後の公式戦はホーム2連戦。2月23日はJリーグYBCルヴァンカップで北海道コンサドーレ札幌と、26日はJ1第2節では湘南ベルマーレと対戦する。「キャンプから取り組んできて、自信を持って良いサッカーをして、勝つことを目指している」と再確認した小泉は、「ホームで戦えるのは僕たちにとってプラス。連戦が続く中で、全員が戦力だと思っているので、チーム一丸で頑張っていければ」と力強く語った。

現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE