上写真＝清水の権田修一（左）と札幌の興梠慎三がオンライン記者会見に登場し、意気込みを語った（写真◎スクリーンショット）
■2022年2月19日（土）14:00KO J1第1節（@IAIスタジアム日本平）
清水エスパルス対北海道コンサドーレ札幌
昨季の対戦は清水の1分け1敗
清水のキャプテンとして、チームを引っ張る守護神の権田修一は、ホームのIAIスタジアム日本平に迎える札幌への警戒を強めていた。
「札幌はペトロヴィッチ監督のもと、高い強度としっかりとした戦術を持っています。覚悟を持って臨まないといけません」
昨季の対戦成績は1分け1敗。手強い相手とはいえ、立ち上がりから勢いをそがれるわけにはいかない。就任2年目の平岡章宏監督のもと、キャンプではチームの基盤をしっかり固めてきた。昨季は14位で終わったが、今季の目標ははタイトル奪取。
「『何を言っているんだ』と言う人もいるかもしれないけど、本気で目指しています。誰ひとりもハードワークを欠かしません。そこがチームのストロングポイント。僕らは誰かひとりに頼るチームではないです」
いまの頭の中はエスパルスのことしかない。コンスタントに招集されている日本代表のことを質問されても、気に留めていなかった。
「（本大会出場が決まる可能性のある3月の）オーストラリア戦のことも考えていません。僕は目の前にある試合に全力を尽くすだけです。エスパルスで結果を残すことが個人の成長にもつながると思っています」
スタートの一戦に意欲を燃やすのは今季、浦和レッズから期限付き移籍で札幌に加入した興梠慎三も同じだ。恩師であるペトロヴィッチ監督のもとで、再び輝きを取り戻すことを誓う。
「ミシャ（ペトロヴィッチ監督）のサッカーで1トップを張っていれば、二桁ゴールは取らないといけない。ただ、フォワードは点を取るだけが仕事ではないです。シャドーにも点を取らせることも重要。若い選手が多いので、いいサポートをしていきたい」
2012年から９年連続２ケタゴールを取ったストライカーは、まだまだどん欲な姿勢を見せている。J1通算158ゴールは、歴代3位の記録。昨季は20試合、1ゴールと思うような成績を残せなかったが、点取り屋のきゅう覚は衰えるものではないだろう。スロースターターを自認し、現状のコンディションは50パーセントながらも徐々に上げていくという。旧知の指揮官に呼び寄せられた新天地では、結果を残すことにこだわる。
「チームの目標はACL出場権の獲得ですが、やるからには僕はトップを目指したい。タイトルを取るために来ました」
リーグ初戦から35歳の熱い思いをぶつけるつもりだ。