2月12日、鹿島アントラーズのクォン・スンテが練習後のオンライン取材に応じた。チームは19日に控えるリーグ開幕戦のガンバ大阪戦に向けて、ホームタウンの鹿嶋市で調整を進めている。開幕1週間前の13日には、水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチに臨む。

上写真=2017年から鹿島アントラーズのゴールを守るクォン・スンテ(写真◎Getty Images)

「水戸戦から今シーズンがスタートする」

 1月下旬から2月上旬まで行なわれた宮崎県・ひなた宮崎県総合運動公園ひなた陸上競技場でのトレーニングキャンプを終え、2月13日にはJ2水戸とのプレシーズンマッチ「いばらきサッカーフェスティバル2022」に臨む。「コロナ禍でレネ(・ヴァイラー)監督はまだ来日できていませんが、その中で選手たちは日本人スタッフ、フロントとともに一生懸命トレーニングをしてきました。水戸戦(プレシーズンマッチ)から今シーズンがスタートするんだっていう思いで、いい試合をしたいです」。GKクォン・スンテは、間近に迫った新シーズンに向けて準備を進めている。

「ここ数年、タイトルに手が届かず残念なシーズンが続いています。僕としても、まだ国内タイトルを取れていない」と、韓国出身の守護神は日本での悔しさとともにキャリアを重ねてきた。今年9月で38歳になる経験豊富なGKは、「アントラーズからいい契約の話を頂いて、僕としてはプレゼントのようなシーズンとなると思っています。優勝するために、まだまだ僕にできることは何かあるんじゃないかな」と今季も鹿島で戦うことを決断した。

「今年は選手が若く、みんなが一つになっていい雰囲気のキャンプができたので、今シーズンは期待していいと思っています。若手GKの3人がいることで僕のモチベーションにもなるし、僕としてもその3人にチャレンジャーとして挑んでいかなければいけない。お互いに切磋琢磨して、今シーズンを乗り切れたらいいです」

 Jリーグの頂点へ向けて、クォン・スンテの新たな挑戦が幕を開ける。