上写真=鬼木達監督はシーズン最初の試合で「魅了するゲームを」(写真◎スクリーンショット)
チャナティップが与える「驚き」
川崎フロンターレの選手2人とスタッフ2人が新型コロナウイルス感染症で陽性判定を受けたことが、2月11日に発表された。12日の富士フイルムスーパーカップ2022には出場条件を満たした選手がピッチに立つことになるが、鬼木達監督はいきなり難しい舵取りを任されることになった。
それでも、川崎Fと浦和レッズのファン・サポーターだけではなく、すべてのサッカーファンがワクワクする試合にする。川崎Fの鬼木達監督が、誓う。
「サッカーファンを魅了できるような、お互いが激しくぶつかり合えるようなゲームができればと思っています」
リーグ開幕を前に行われる祝祭的なゲームだし、それぞれキャンプを経て鍛えてきた疲労もあって、新型コロナウイルス感染症陽性判定を受けた選手もいるから、コンディションがベストではないかもしれない。だが、鬼木監督は断言する。
「まだまだの部分もあれば、積み上げることができたいい部分もあります。どちらが多く出るかわかりませんが、100パーセントの姿勢で戦うことで、またいい課題をもらえますから、100パーセントの気持ちと体で戦いたい。それに尽きますね」
どちらも真正面から攻め抜く攻撃サッカーを掲げているチームだ。川崎Fでは、新加入のタイ代表MFチャナティップが攻撃にどんな可能性を加えるかに興味が集まる。もちろん、鬼木監督は起用するかどうかの明言は避けたが、そのヒントが想像力をかき立てる。
「技術はトップクラスですから、改めて偉大な選手だと思います。彼が融合していろいろな驚きを、見ている人にも一緒にやっている人にも刺激として与えて、イマジネーションを生み出すチームになっていければいいと思います」
これまでも技術とコンビネーションで魅了してきたスタイルの中に、新たなイマジネーションが生まれるという自信だ。
「やるからには、勝負にこだわりたい」
J1で3連覇、悲願のAFCチャンピオンズリーグ優勝を掲げるシーズンに、鬼木監督の目の鋭さは変わっていない。