FC東京は15日、2022シーズンの新体制発表会を開催した。新加入選手の一人で先日10日に全国高校サッカー選手権を制した青森山田のキャプテン、松木玖生もオンラインで参加。タイトル獲得に貢献したいと堂々コメントし、プロ選手として覚悟を語った。

上写真=FC東京の新体制発表会にオンラインで参加した松木玖生(写真◎スクリーンショット)

守備力や推進力をもたらしたい

「このユニフォームを来て、今シーズンから結果を残したいと思っています」

 高校サッカー選手権を圧倒的な強さで制した青森山田をけん引した松木玖生が、大津との決勝戦を戦った5日後、FC東京の新体制発表会に登場した。学校での活動のため、オンラインでの参加となったが、FC東京のユニフォームに袖を通し、プロ選手として戦っていく決意を語った。

「リーグ優勝を全員が求めているので、そこに一番貢献できるように。自分は常にピッチのどこいでもいると思われたい。特徴である走力だったり、常にボールに関わるところを見てほしいです」

 高校時代もきっぱりと目標を口にし、自分にプレッシャーをかけて実現してきた。松木はプロの世界がそんなに簡単ではないことを重々承知したうえで「一番貢献したい」とはっきりと口にした。

「自分はキャンプからの参加になりますが、まず監督の色に合ったプレーしたいです。その中でも自分の個の部分、守備力や前への推進力という力を今のFC東京にもたらしていきたい」

 高校で頂点に立つことを目指すなかでも、松木はその先の未来を見据えてきた。新体制発表会の場で選手としての自分について分析を求められると、性格は「負けず嫌い」と説明。そして選手として「(自分は)熱いプレーヤーで、ピッチ内で味方を鼓舞しながらチームを勝利に導くことをやっていきたい」と強い思いも語った。目標は明確だ。

 もちろん、最初からすべてがうまくいくとは限らない。ただ、その淀みない言葉と堂々たる受け答えは期待を抱かせる。「負けん気の強さを出し、要求するところは要求して、でもしっかりと聞く耳を持って、1年目なので下から這い上がっていきたい」。いよいよスタートするプロ生活。松木玖生は、すでに覚悟ができている。