京都サンガF.C.は12月29日、GK2人の獲得を発表した。徳島ヴォルティスから上福元直人、ザスパクサツ群馬から松原修平だ。京都は福島春樹の期限付き移籍満了、清水圭介のセレッソ大阪への完全移籍を発表しており、契約を更新した若原智哉、太田岳志と4人の陣容となった。

上写真=2シーズンに渡って徳島のゴールを守り続けた上福元直人が、京都で勝負する(写真◎J.LEAGUE)

「2度目のJ1への挑戦が、このタイミングで来るとは」(松原)

 積極補強が続く京都サンガF.C.で、今度はGK2人の獲得が発表された。加入するのは、徳島ヴォルティスから上福元直人、ザスパクサツ群馬から松原修平だ。

 上福元は2020年から徳島のゴールを守り、2021年はJ1で初出場を果たして38試合のうち34試合に出場した。俊敏なセーブに加えて、最大の特徴は足元の技術の高さ。GKからビルドアップしていく徳島のスタイルを体現する存在として知られた。その武器を京都でも生かすつもりだ。

「徳島ヴォルティスから加入する上福元直人です。更なる成長を目指して京都への移籍を決断しました。守備はもちろん攻撃でも貢献できるよう、自分の持ち味を存分に発揮し、ハードワークできるよう心を燃やします。京都の神となれるように頑張りますので応援よろしくお願いします」

 2シーズン所属した徳島のファン・サポーターにはユーモアも交えてあいさつした。

「この2年間で、阿波踊りを除く本当に多くの経験をすることができました。
 己の不甲斐なさに何度も打ちのめされそうになることもありました。それでも、応援して下さる皆さんの拍手と想いが届いていたからこそ最後まで心を燃やすことができました。そして仲間にもたくさん支えてもらいました。
 最高のスタッフに恵まれチームを多方面から支えてもらいました。同期は少なかったですが、尊敬できる先輩方とかわいい後輩達に囲まれて、たくさん助けてもらいました。この恩を忘れず、この先も感謝の気持ちをもって頑張っていきます。
 チームを離れる上で心配なことがあります。それは、徳島ゴルフ部存続の危機と、長谷川選手の口数が減ってしまうことです。
 これからも心を燃やして自分らしく頑張ります。2年間本当にありがとうございました」

 松原はJ1でのプレー経験はないが、群馬では2021シーズンに17試合出場した。すでに契約満了となっていたが、次のチームが決まり気持ちも新た。

「ザスパクサツ群馬から来ました、松原修平です。京都サンガF.Cという素晴らしいクラブ、チョウ監督を筆頭に素晴らしいスタッフ、選手達と共にプレーできる事を嬉しく思います。チームの為に全て捧げ、より強い集団に出来る様に常日頃から戦っていきます。京都の皆さん、12年ぶりのJ1を楽しみましょう! よろしくお願いします!」

 群馬では計3シーズンを過ごしたが、ファン・サポーターに「この度、京都サンガF.C.に行く事になりました。2度目のJ1への挑戦が、まさかこのタイミングで来るとは思いませんでした。また皆様と会える事を願っています。群馬に来た時は声掛けてください! また会いましょう」と再会を誓った。

上福元直人(かみふくもと・なおと)
■生年月日:1989年11月17日(32歳)
■出身地:千葉県
■身長/体重:182cm/76kg
■ポジション:GK
■経歴:市立船橋高→順天堂大→大分トリニータ→FC町田ゼルビア→大分トリニータ→東京ヴェルディ→徳島ヴォルティス
■出場記録
J1:34試合0得点
J2:167試合0得点
J3:19試合0得点
リーグカップ:0試合0得点
天皇杯:7試合0得点

松原修平(まつばら・しゅうへい)
■生年月日:1992年8月11日(29歳)
■出身地:北海道
■身長/体重:185cm/87kg
■ポジション:GK
■経歴:コンサドーレ札幌ユース・U-18→ファジアーノ岡山→ファジアーノ岡山ネクスト→ファジアーノ岡山→ファジアーノ岡山ネクスト→ファジアーノ岡山→ファジアーノ岡山ネクスト→ファジアーノ岡山→ファジアーノ岡山ネクスト→ファジアーノ岡山→カマタマーレ讃岐→ザスパクサツ群馬→湘南ベルマーレ→ザスパクサツ群馬
■出場記録
J1:0試合0得点
J2:28試合0得点
J3:32試合0得点
リーグカップ:0試合0得点
JFL:26試合0得点
中国リーグ:39試合0得点
天皇杯:9試合0得点