FC東京は12月10日、新監督にアルベル・プッチ・オルトネダが就任することを発表した。スペイン人でバルセロナの育成部門で力を発揮、2020年からは2シーズン、アルビレックス新潟で指揮を執っていた。攻撃的なスタイルを全面に、J1で勝負する。

上写真=アルベル監督は2020年から2シーズン、アルビレックス新潟を指揮した(写真◎ALBIREX NIIGATA/J.LEAGUE)

パッションとエネルギーとともに

 FC東京が生まれ変わる。命運は、新監督に就任するアルベル・プッチ・オルトネダに委ねられることになった。

 スペイン人のアルベル監督は、バルセロナの育成部門での指導歴が長かったが、2018年にアメリカに渡り、MLSのニューヨーク・シティでヘッドコーチを務めた。20年に来日、J2のアルビレックス新潟で監督として2シーズン、指揮を執った。新潟ではスタイルを一新、ボールを動かしながら前進してゴールを狙う攻撃的なサッカーを植えつけた。

 同様の戦いを、首都のチームでも貫くつもりだ。クラブを通して、その意欲を語っている。

「FC東京ファミリーのみなさん、はじめまして。アルベル プッチ オルトネダです。このたび、FC東京ファミリーの一員に加わることができることを心から嬉しく思っています。この偉大なクラブで来シーズンからスタートするエキサイティングなプロジェクトに監督として携われることは、私にとって大変光栄なことです。

 このプロジェクトにはスポーツ、ソーシャル、ヒューマンなど、様々な側面があると私は認識しています。

 スポーツの側面においては、ボールを愛する攻撃的なスタイルの構築をめざします。常に我々が試合の主役であることをめざすスタイル、そしてボールとともに攻撃と守備を同時におこなうスタイルを追求していきます。

 ソーシャルの側面では、ファン・サポーターのみなさん、クラブスポンサーのみなさん、そしてクラブにかかわるすべての人がひとつの目標に向かって一致団結することをめざします。それはまさしく強い絆で結ばれた大家族のような集団です。

 ヒューマンの側面では、リスペクト・謙虚・努力・献身など人生における大切な価値観を社会に伝え続ける役割を担うことをめざします。

 FC東京というクラブは、世界中の人々がリスペクトしている日本という偉大な国の首都の名を冠しています。このクラブ名が示すように、FC東京がこの国を代表する存在になれるようパッションとエネルギーとともに日々精進することを誓います。

 どのようなプロジェクトにおいても、時間と忍耐が必要不可欠です。簡単に成功につながる道などありません。唯一存在する成功への道は、仕事と努力の道です。そして最も大切なのは、勇気を出して最初の一歩を踏み出し歩み始めることです。千里の道も一歩から。まさしく今日、我々は最初の一歩を踏み出したと言えるでしょう。

 みなさんにお会いできる日を楽しみにしています!」

**アルベル・プッチ・オルトネダ(Albert Puig Ortoneda)
■生年月日:1968年4月15日
■国籍:スペイン
■指導歴
1984 - 1988年 Turo School U14コーチ
1988 - 1992年 FC Cambrils アカデミーコーチ
1995 - 2001年 Cambrils Football School アカデミーコーチ
2001 - 2003年 Reus Deportivo U14コーチ
2003 - 2005年 FC Barcelona スカウト
2005 - 2010年 FC Barcelona アカデミーコーチ
2010 - 2014年 FC Barcelona アカデミーダイレクター
2014 - 2015年 ガボン共和国 テクニカルダイレクター
2015 - 2017年 Cordoba CF外部 アカデミーダイレクター
2016 - 2019年 De Anza Force テクニカルダイレクター
2017 - 2020年 Athletico Petro Luanda アドバイザー
2018 - 2019年 New York City FC ヘッドコーチ
2020 - 2021年 アルビレックス新潟 監督